三姉妹という呼び名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/19 20:07 UTC 版)
「プロヴァンスの三姉妹」の記事における「三姉妹という呼び名」の解説
最初にこれらの修道院に対して「三姉妹」という語が使われた時期は判明していないが、「研究対象として」最初に「三姉妹」の呼称を用いたのは再発見の時期、1852年である。 これは当時、ヴァール県の記念物監査官であったルイ・ロスタンがその報告書の中で使用したのが「三姉妹」の初出であり、現在でも一般的に使用されるようにその外見の類似性に力点を置いた記述であった。 この呼び名であるが、観光ガイドや一般の解説書向けの「非専門家」用語として使われるケースが主であり、逆に現在の研究書や専門書(すなわち学術分野の書物)ではあまり用いられないと指摘され、これには次のような理由がある。 まず「三姉妹」はそれぞれの大体の外見や寸法は確かに似ているものの、細部においてはむしろ差異のほうが多いからである。さらにある考古学者はその著書の中で、本当に3つの修道院が密接な関係を持っていたかは明らかになっていない、として「三姉妹」という語を使用していない。とはいえ、シトー会修道院の建築には一定の様式的な統一性があることも確かである。 母修道院のマザン修道院からル・トロネ、セナンクに受け継がれた側廊の傾斜尖頭トンネルヴォールトなど、確かに類似性・影響はある。 あくまでもこの「プロヴァンスの三姉妹」という呼び名は「学術分野ではあまり使われない」、という指摘である。
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