一志郡立図書館・教育会附属図書館(1911-1945)
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1910年(明治43年)11月に時の皇太子(後の大正天皇)が一志郡に立ち寄ったことを記念して一志郡教育会が図書館建設を提案し、5,713円の寄付金と738人の建設労働への奉仕を得て、1911年(明治44年)4月に久居町の一志郡役所の隣へ建設を開始、同年10月25日に開館式を挙行した。図書館は一志郡教育会から一志郡へ引き渡され、一志郡立図書館を名乗った。同館は三重県で最初の独立した建物を有する図書館となり、当時としては珍しく土足で入館でき、各室を自由に往来できたことから利用者に好評であった。1913年(大正2年)時点で4,741冊(うち洋書119冊)を所蔵し、23,654人の閲覧者が訪れた。 1922年(大正11年)の郡制廃止により一志郡教育会の運営に変わり、一志郡教育会附属図書館に改称、1926年(大正15年/昭和元年)時点では蔵書数4,132冊、閲覧者数14,258人で、予算規模は四日市市立図書館に次ぐ三重県内第2位であった。その後、第二次世界大戦の混乱で活動が休止し、三重県内に多く存在した他の図書館と同様に戦後復興することなく姿を消した。
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