一ノ瀬正樹とは? わかりやすく解説

一ノ瀬正樹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/05 07:26 UTC 版)

一ノ瀬 正樹(いちのせ まさき、1957年12月5日 - )は、日本の哲学者東京大学名誉教授。武蔵野大学ウェルビーイング学部教授、オックスフォード大学上廣応用倫理センター名誉フェロー博士(文学)日本哲学会会長 (2019年-2023年)。

経歴

茨城県土浦市出身。茨城県立土浦第一高等学校卒業。黒田亘の指導のもと、1981年東京大学文学部哲学科卒業。1984年同大学院人文科学研究科修士課程修了。1988年同博士課程単位取得満期退学

1991年東洋大学文学部専任講師、1994年同助教授。1995年東京大学大学院人文社会系研究科助教授。1997年11月「人格知識論の生成-ジョン・ロックの瞬間」で、東京大学より博士(文学)学位を取得。1998年『人格知識論の生成』で和辻哲郎文化賞および中村元賞受賞。2002 - 2003年オックスフォード大学客員研究員、2007年1月より東京大学大学院人文社会系研究科教授。2018年3月に東京大学を退職、名誉教授。

2018年4月武蔵野大学グローバル学部教授。2021年4月より同大学人間科学部人間科学科教授。2022年4月より同大学図書館長。2024年4月より同大学ウェルビーイング学部教授。

ジョン・ロックデイヴィッド・ヒュームなどイギリス経験論哲学の研究からはじまり、近年は因果、人格、確率などをめぐり独自の哲学を展開している。また、東日本大震災以後、福島問題にも発言している。国際哲学雑誌 Review of Analytic Philosophy の編集責任者。

著書

共編著

  • 『真理への反逆 - 知識と行為の哲学』(河本英夫共編、富士書店) 1994年
  • 『医と法をめぐる生死の境界』(高橋都共編、東京大学出版会、「死生学」第5巻) 2008年
  • 『ヒトと動物の死生学 - 犬や猫との共生、そして動物倫理』(新島典子共編、秋山書店) 2011年 
  • 『低線量被曝のモラル』(伊東乾, 影浦峡, 児玉龍彦, 島薗進, 中川恵一共編著、河出書房新社) 2012年
  • 『東大ハチ公物語 - 上野博士とハチ、そして人と犬のつながり』(正木春彦共編、東京大学出版会) 2015年
  • 『福島はあなた自身 - 災害と復興を見つめて』(早野龍五, 中川恵一共編、福島民報社) 2018年
  • 『世俗仏教の倫理と死の意味の哲学』(カンファ・ツリー・ヴィレッジ叢書1、共著、武蔵野大学出版会)2025年 

翻訳

近年のおもな論文

講演

"Modes of Responsibility" 2010 Uehiro Lectures at the University of Oxford, UK, November 2010.

関連項目

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