ヴィーナス誕生 (アルバム)
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『ヴィーナス誕生』 | ||||
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岡田有希子 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | アイドル歌謡曲、テクノ歌謡 | |||
レーベル | キャニオン・レコード(LP・CD) ポニー(CT) |
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プロデュース | かしぶち哲郎 | |||
岡田有希子 アルバム 年表 | ||||
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『十月の人魚』収録のシングル | ||||
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『ヴィーナス誕生』(ヴィーナスたんじょう)は、1986年3月21日にリリースされた、岡田有希子の4枚目のスタジオ・アルバム。同年4月8日の岡田の急死により、最後のオリジナル・アルバムとなった。
概要
岡田の過去のアルバムでも楽曲提供していた、ムーンライダーズのかしぶち哲郎がサウンドプロデュースおよび、全曲の編曲を担当した[1]。なお、同年5月14日には、かしぶちが作詞・作曲・編曲を手掛けたシングル『花のイマージュ』が発売予定であったが、岡田の急死により発売中止となっている。
楽曲提供は従来のメンバーから大きく変わり、坂本龍一や大貫妙子、EPOといったムーンライダーズ人脈となった。かしぶち自身も楽曲提供をしている[2]。また演奏にも岡田徹、白井良明、矢口博康などムーンライダーズ関係者が参加し[2]、1980年代に流行したテクノポップやニュー・ウェイヴの影響を受けた「テクノ歌謡」的な曲調が強くなっている。また松田聖子が「Seiko」名義で2曲作詞し楽曲提供している[2]。
前作『十月の人魚』よりもさらに「大人への転身」を進め、ジャケット写真はそれまでの「清楚で純真な美少女」路線から、タイトでセクシーな衣装に身を包み、上目遣いできわどい胸元もちらりと見せて、大胆なイメージチェンジを図ったものとなっている。
再発売
2015年9月16日にはポニーキャニオンから、UHQCD(Ultra High Quality CD、高音質CD)リマスター盤で再発売され[3]、ボーナス・トラックとして「恋のエチュード」(シングル『くちびるNetwork』B面曲)が追加[2]された。
これは岡田のアルバム再発売企画として、生前にリリースしたスタジオ・アルバム『シンデレラ』『FAIRY』『十月の人魚』、新編集のアルバム未収録集『プレゼント』とともに、5枚同時に再発売されたものである[3]。過去にも岡田のベスト・アルバムやCD-BOXは発売されてきたが、オリジナル・アルバム単位では初の再発売となり、それぞれボーナストラックとして、シングルB面曲が追加収録された[3]。シングルレコードサイズの紙ジャケット仕様で、LPレコードのジャケットデザインや帯、歌詞カードなども忠実に再現された。また同時に、ハイレゾ音源も配信開始されている[3]。
規格品番
- 1986年盤
- 2015年版
- UHQCD:PCCA-50215
収録曲
全編曲:かしぶち哲郎
- WONDER TRIP LOVER
- 愛... illusion
- ヴィーナス誕生
- 作詞:前川由佳 作曲:木下伸司[注釈 1]
- Spring Accident
- 作詞:EPO 作曲:大貫妙子
- 銀河のバカンス
- ジュピター
- 作詞・作曲:かしぶち哲郎
- くちびるNetwork
- 作詞:Seiko 作曲:坂本龍一
- 眠れぬ夜のAQUARIUS
- 作詞:麻生圭子 作曲:坂本龍一
- 水晶の家
- 作詞:高橋修 作曲:かしぶち哲郎
- 愛のコロニー
- 作詞・作曲:かしぶち哲郎
ボーナス・トラック (2015)
- 恋のエチュード
- 作詞:かしぶち哲郎 作曲:飛澤宏元
- シングル『くちびるNetwork』B面曲。
脚注
注釈
出典
- ^ 岡田有希子 - ヴィーナス誕生 (1986) Discogs
- ^ a b c d 岡田有希子 - ヴィーナス誕生 (2015) Discogs
- ^ a b c d 岡田有希子、全56曲がハイレゾ配信!UHQCD復刻盤も 音楽ナタリー、2015年7月10日、2025年3月16日閲覧。
- ^ Yukiko Okada - Discogs
- ^ FANTI / Rough Mix Ciruelo Records
関連項目
- 岡田有希子
- くちびるNetwork - シングル。
- 花のイマージュ - 1986年5月14日発売予定だったシングル。かしぶち哲郎が作詞・作曲・編曲を担当。
- 高橋修 (作詞家)
外部リンク
- ヴィーナス誕生_(アルバム)のページへのリンク