ヴァン・ドゥー・ナチュレル (Vin doux naturel)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/01 15:37 UTC 版)
「酒精強化ワイン」の記事における「ヴァン・ドゥー・ナチュレル (Vin doux naturel)」の解説
天然甘口ワイン、もしくは天然甘味ワイン。発酵中にアルコール添加するため甘口。栽培品種はマカベオ、グルナッシュ、マルヴォワジー、ミュスカなど。赤ワインではチョコレートと共に供されるバニュルス(Banyuls)やリヴザルト(Rivesaltes)、白ではミュスカ・ド・リヴザルト(Muscat de Rivesaltes)などがある。ヴァン・ドゥー・ナチュレルの製法は13世紀にモンペリエ大学のアルノー・ド・ヴィルヌーヴ(Arnaldus de Villa Nova)によって確立され、現代ではラングドック=ルシヨン地域圏やコート・デュ・ローヌにおいて一般的なものとなった(ラングドック=ルシヨンのワインも参照のこと)。このタイプの白ワインは、ミュスカ・ド・リヴザルトをはじめとしてミュスカ・ドゥ・ボーム・ドゥ・ヴニーズ(Muscat de Beaumes-de-Venise)、ミュスカ・ド・フロティニアン(Muscat de Frontignan)、ミュスカ・ド・リュネル(Muscat de Lunel)、ミュスカ・ド・ミルヴァル(Muscat de Mireval)、ミュスカ・ド・サン・ジャン・ド・ミネルヴォワ(Muscat de St-Jean Minervois)などの名前が示すように、すべてマスカットから造られている。一方赤ワインであるバニュルスやモーリー(Maury)にはグルナッシュが使われている。
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