ワット・マハータート_(スコータイ)とは? わかりやすく解説

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ワット・マハータート (スコータイ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 09:57 UTC 版)

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ワット・マハータート
วัดมหาธาตุ
Wat Mahathat
基本情報
座標 北緯17度1分0秒 東経99度42分14秒 / 北緯17.01667度 東経99.70389度 / 17.01667; 99.70389座標: 北緯17度1分0秒 東経99度42分14秒 / 北緯17.01667度 東経99.70389度 / 17.01667; 99.70389
宗教 仏教
地区 ムアンスコータイ郡
スコータイ県
タイ
現況 遺跡
建設
形式 クメール英語版
様式 スコータイ様式
創設者 シーインタラーティット
完成 13世紀
建築物
正面
横幅 200m
奥行 200m
資材 ラテライト煉瓦
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ワット・マハータート (Wat Mahathat、タイ語: วัดมหาธาตุ) は、タイ北部スコータイ歴史公園にある中心的な仏教寺院遺跡である[1]

位置

ワット・マハタートは、スコータイの旧市街「ムアン・カウ」(古い町)として知られるスコータイ王朝の王都であったスコータイ歴史公園の中心部に位置する[1]。寺院の名はおよそ「大いなる遺物(仏塔)の寺院」(: “temple of the Great Relic”[2])の意である[3]

歴史

この寺院はシーインタラーティットにより、スコータイ王朝の設立と同じく王都の中心寺院として13世紀に創設されたといわれ[1]ラームカムヘーン大王碑文に言及されていることから13世紀末にはすでに存在したと考えられる[4]。寺院は14世紀中頃の改修の後、数世紀にわたり構造物が追加された。

構成

中心部の仏塔
遊行する仏陀の弟子たちの彫像
スコータイ様式の仏坐像

寺院は東向きに構築されており、北・西・南側は[5]、幅約10mの堀により囲まれ[6]、そこにおよそ200m四方の周壁をもつ寺域がある[5]

中心には仏塔(チェーディー、chedi)があり、8方向を小形の仏塔により囲まれている[5][7]。その宇宙を表す曼荼羅に基づいた寺院の様相は[1]仏舎利を祀るため[7]、1345年にリタイにより改修されたもので[1]、その中央の仏塔はスコータイ建築美術の特徴となるハスの優美な形をもつ[5]

中央の仏塔の基壇には、仏陀の弟子たちが合掌して謹んで歩いている化粧しっくい(スタッコ)の彫刻が装飾されている[1][8]。その周囲にある8基の小形の仏塔のうち、4隅にあるものはモンハリプンチャイ様式[2]ラーンナー様式がうかがわれ、その間にある東西南北の4基はクメールの影響を示している[7]

中央の仏塔の両側方向には、高さ12mの2体のプラ・アッタロート (Phra Attharot、タイ語: พระอัฏฐารส) と呼ばれる仏立像がある[2]。また寺院には、10基の礼拝堂(ウィハーン、wihan)、8基の仏堂(モンドップ、mondop[5]、1基の本堂(ウボーソット、ubosot)あり[9]、それに5つ(周壁内に4つ)の池および185基といわれる仏塔が付随する[10]

脚注

  1. ^ a b c d e f 谷克二『タイ/ラオス歴史紀行』日経BP、2008年、(第3版)、12-18頁。ISBN 978-4-86130-336-4
  2. ^ a b c Wat Mahathat”. Renown Travel. 2017年9月5日閲覧。
  3. ^ 金子 (1985)、43-44頁
  4. ^ 金子 (1985)、44頁
  5. ^ a b c d e 中村浩『ぶらりあるきチェンマイ・アユタヤの博物館』芙蓉書房出版、2016年、90-91頁。 ISBN 978-4-8295-0701-8
  6. ^ 金子 (1985)、40頁
  7. ^ a b c 金子 (1985)、46頁
  8. ^ 金子 (1985)、47頁
  9. ^ 金子 (1985)、45頁
  10. ^ 高杉等『東南アジアの遺跡を歩く』めこん、2001年、198-200頁。 ISBN 4-8396-0144-5

参考文献

関連項目

外部リンク




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