ワット・トラパングーンとは? わかりやすく解説

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ワット‐トラパングーン【Wat Traphang Ngoen】

読み方:わっととらぱんぐーん

タイ中北部都市スコータイ近郊の、スコータイ歴史公園にある仏教寺院城壁内の東側位置する。「銀の池」とよばれる長方形の池の小島にあり、スコータイ独特のハス蕾(つぼみ)模した仏塔のほか、漆喰(しっくい)の白い仏像遊行仏の浮き彫り残っている。


ワット・トラパングーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 09:57 UTC 版)

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ワット・トラパングーン
วัดตระพังเงิน
Wat Traphang Ngoen
池のほとりにある寺院複合体
基本情報
座標 北緯17度0分59秒 東経99度42分0秒 / 北緯17.01639度 東経99.70000度 / 17.01639; 99.70000座標: 北緯17度0分59秒 東経99度42分0秒 / 北緯17.01639度 東経99.70000度 / 17.01639; 99.70000
宗教 仏教
地区 ムアンスコータイ郡
スコータイ県
タイ
建設
様式 スコータイ様式
完成 14世紀
建築物
最長部(最高) 10m
資材 ラテライト煉瓦
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ワット・トラパングーン (Wat Traphang Ngoen、タイ語: วัดตระพังเงิน) は、タイ北部スコータイの旧市街であるスコータイ歴史公園にある仏教寺院遺跡である。

寺院名にある「トラパン」は池の意であり[1]、ワット・トラパングーンは、銀の池の僧院を意味する。この寺院はおそらく14世紀[2]ワット・マハータートの時代と同じころに構築された。ワット・トラパングーンは、朝日と夕日の両方に照らされる方向を向いている。

構成

小島の本堂跡

寺院の主な構造物としては、中央の仏塔(チェーディー、chedi)、礼拝堂(ウィハーン、wihan)の遺構と西側の基壇の上にある大きな仏像、それに人工の池である“Traphang Ngoen”(銀の池)の中心にある小島に本堂(ウボーソット、ubosot)の遺構がある。

仏塔は高さ10mの典型的なスコータイ様式であり、ワット・マハータートに似た[3]ハスの花のの形をした仏塔が[4]、正方形のラテライトの基壇上に建立されており、煉瓦の5層の基壇に続いて平滑な化粧しっくい(スタッコ)が施され、その尖塔の四方にある壁龕には仏立像が立っている[3]。また、仏塔の周囲には仏立像や遊行仏の彫像がある[1][4]

本堂は、中央仏塔の東側の池の中心に位置する小島にある。スコータイ時代に、本堂は高潔さを象徴するため、残りの寺院複合体と水域により隔てられた[4]。今日ではそこに基壇の煉瓦、支柱の断片、それにおそらく仏像のためにあった台座だけが見られる。

脚注

  1. ^ a b ワット・トラパン・グーン”. タイ国政府観光庁. 2017年9月6日閲覧。
  2. ^ Wat Traphang Ngoen, Sukhothai”. Asia for Visitors. 2017年9月6日閲覧。
  3. ^ a b “Wat Traphang Ngoen, Sukhothai, Thailand”, Asian Historical Architecture (orientalarchitecture.com), http://www.orientalarchitecture.com/sid/1070/thailand/sukhothai/wat-traphang-ngoen 2017年9月6日閲覧。 
  4. ^ a b c 中村浩『ぶらりあるきチェンマイ・アユタヤの博物館』芙蓉書房出版、2016年、93-94頁。ISBN 978-4-8295-0701-8

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