ワット・チャーマテーウィーとは? わかりやすく解説

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ワット・チャーマテーウィー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 09:50 UTC 版)

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ワット・チャーマテーウィー
วัดจามเทวี
Wat Chamathewi
スワンチャンコート・チェディー
タイ王国における位置
基本情報
座標 北緯18度34分53秒 東経98度59分46秒 / 北緯18.58139度 東経98.99611度 / 18.58139; 98.99611座標: 北緯18度34分53秒 東経98度59分46秒 / 北緯18.58139度 東経98.99611度 / 18.58139; 98.99611
宗教 仏教
セクト 上座部仏教
地区 ラムプーン
ラムプーン県
タイ
建設
様式 ハリプンチャイ様式[1]
完成 1150年(1218年-)
建築物
最長部(最高) 21m
資材 煉瓦ラテライト
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ワット・チャーマテーウィー (Wat Chamathewi、タイ語: วัดจามเทวี) は、タイ北部ラムプーンにある仏教寺院(ワットwat)であり、ワット・クークット (Wat Ku Kut、タイ語: วัดกู่กุด) とも称される。寺院はラムプーンがハリプンチャイ王国の首都であった時代に創建された。

位置

ワット・チャーマテーウィーは、ラムプーン中心地より西側に位置する。伝説によると、ラヴォ王国Lavo〈首都は現在のロッブリー〉)王女のチャーマテーウィー英語版(チャマデヴィ、パーリ語: Cāmadevīタイ語: จามเทวีrtgsChammathewi)がハリプンチャイ初代統治者となるとき、矢を射て、その矢が落ちた場所に都を創立したといわれる[1]

歴史

ワット・チャーマテーウィーには当初、8-9世紀ごろにドヴァーラヴァティー様式の仏塔(チェーディー、chedi)が構築されたと伝えられる。寺院は1218年にモン族により再建された[1]

構成

スワンチャンコート・チェディーと礼拝堂
ラタナー・チェーディー
  • スワンチャンコート・チェディー (Suwan Chang Kot Chedi、タイ語: สุวรรณจังโกฏเจดีย์)
スワンチャンコート・チェディーは Mahabol chedi (パーリ語: Mahābala-cetiya)とも呼ばれる仏塔であり、境内の礼拝堂(ウィハーン)の西側正面に位置する。この方形の基壇上に建つ高さ21m、5層のピラミッド型の細い仏塔は、煉瓦ラテライトで構築され、化粧しっくいによる装飾が施されている。4面の各層にそれぞれ3つの壁龕が設けられ、それらの仏龕に計60体の仏立像がある[1]
建立された年代は不明であるが、もともとドヴァーラヴァティー様式として築かれたとされる。碑文によるとその後1150年に改修されている。また、1218年には地震による損傷を受け、再建されたと考えられる。この仏塔はラムプーンの中心部にあるワット・プラタートハリプンチャイの仏塔(チェーディー・スワンナ)の形をもとに築かれたともいわれる。
  • ラタナー・チェーディー (Ratana chedi)
境内の礼拝堂の北側にはまた、高さ11.5mの小形の仏塔であるラタナ・チェーディーがある。仏塔は煉瓦で構築され漆喰で装飾されており、その上部は崩壊している。この仏塔はおそらく13世紀初頭に構築されたもので、基壇上にある八角形の仏塔には、各面の壁龕に仏立像が祀られている。
  • 礼拝堂(ウィハーン、wihan
この大きな建物は中部タイ様式で、妻側にはラーンナー様式の破風が施されている。礼拝堂内には、女王チャーマテーウィーの伝説を描いた現代の壁画がある。
  • 本堂(ウボーソット、ubosot
本堂は境内の南西側にある。中部タイ様式で建てられるが、木造の妻側はラーンナー様式で装飾されている。

脚注

  1. ^ a b c d 谷克二『タイ/ラオス歴史紀行』日経BP、2008年、(第3版)、128-131頁。ISBN 978-4-86130-336-4

参考文献

  • Michael Freeman: Lanna – Thailand’s Northern Kingdom. River Books, Bangkok 2001, ISBN 0-500-97602-3.

関連項目

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