ローレンツ変換の分類とは? わかりやすく解説

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ローレンツ変換の分類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 07:22 UTC 版)

ローレンツ変換」の記事における「ローレンツ変換の分類」の解説

ローレンツ変換全体のなす集合 L は、行列式00成分 Λ00 によって分類されるローレンツ変換 Λ において、その行列式 det(Λ) は ±1 の値をとる。一方00成分は Λ00 ≥1 または Λ00 ≤−1 を満たすローレンツ変換全体 L の中で、行列式の値と00成分符号等し2つローレンツ変換は、連続的に移り変わることができる連結成分となる。一方、これらが異な2つローレンツ変換連続的に移り変わることができない連結成分となる。従って、L は行列式の値並びに00成分符号によって、次の4つ連結部分集合分類される。 L + ↑ := { Λ ∈ L | det Λ = + 1 , Λ 0 0+ 1 } L − ↑ := { Λ ∈ L | det Λ = − 1 , Λ 0 0+ 1 } L − ↓ := { Λ ∈ L | det Λ = − 1 , Λ 0 0 ≤ − 1 } L + ↓ := { Λ ∈ L | det Λ = + 1 , Λ 0 0 ≤ − 1 } {\displaystyle {\begin{aligned}L_{+}^{\uparrow }&:=\{\Lambda \in L|\det {\Lambda }=+1,\Lambda _{\,\,0}^{0}\geq +1\}\\L_{-}^{\uparrow }&:=\{\Lambda \in L|\det {\Lambda }=-1,\Lambda _{\,\,0}^{0}\geq +1\}\\L_{-}^{\downarrow }&:=\{\Lambda \in L|\det {\Lambda }=-1,\Lambda _{\,\,0}^{0}\leq -1\}\\L_{+}^{\downarrow }&:=\{\Lambda \in L|\det {\Lambda }=+1,\Lambda _{\,\,0}^{0}\leq -1\}\end{aligned}}} この分類において、Λ00 ≥1 を満たすものを順時間的(orthochrous)、Λ00 ≤−1 を満たすものを反順時間的(anti-orthochrous)、det(Λ )=1を満たすものを固有proper)、det(Λ )=−1 を満たすものを非固有(improper)と呼ぶ。 ローレンツ変換の中で、特別なものとして、 ( I x ) μ = x μ ( μ = 0 , 1 , 2 , 3 ) ( P x ) 0 = x 0 ( P x ) i = − x i ( i = 1 , 2 , 3 ) ( T x ) 0 = − x 0 ( T x ) i = x i ( i = 1 , 2 , 3 ) ( P T x ) μ = ( P ∘ T x ) μ = − x μ ( μ = 0 , 1 , 2 , 3 ) {\displaystyle {\begin{aligned}(Ix)^{\mu }&=x^{\mu }\quad (\mu =0,1,2,3)\\(Px)^{0}&=x^{0}\quad (Px)^{i}=-x^{i}\quad (i=1,2,3)\\(Tx)^{0}&=-x^{0}\quad (Tx)^{i}=x^{i}\quad (i=1,2,3)\\(PTx)^{\mu }&=(P\circ Tx)^{\mu }=-x^{\mu }\quad (\mu =0,1,2,3)\end{aligned}}} で定義される恒等変換 I、空間反転パリティ変換) P、時間反転 T、空間時間反転 PT存在する。 L↑+, L↑−,L↓−, L↓+ はそれぞれ恒等変換 I 、空間反転 P、時間反転 T、空間時間反転 PT を含む。 I ∈ L + ↑ , P ∈ L − ↑ , T ∈ L − ↓ , P T ∈ L + ↓ {\displaystyle I\in L_{+}^{\uparrow },\,\,P\in L_{-}^{\uparrow },\,\,T\in L_{-}^{\downarrow },\,\,PT\in L_{+}^{\downarrow }} これらの変換により、L↑+, L↑−, L↓+, L↓− は次のように結び付けられる。 L + ↑ = P L − ↑ L + ↑ = T L − ↓ L + ↑ = P T L + ↓ {\displaystyle {\begin{aligned}L_{+}^{\uparrow }&=PL_{-}^{\uparrow }\\L_{+}^{\uparrow }&=TL_{-}^{\downarrow }\\L_{+}^{\uparrow }&=PTL_{+}^{\downarrow }\end{aligned}}}

※この「ローレンツ変換の分類」の解説は、「ローレンツ変換」の解説の一部です。
「ローレンツ変換の分類」を含む「ローレンツ変換」の記事については、「ローレンツ変換」の概要を参照ください。

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