ローマ詩人の言及
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 17:13 UTC 版)
ウェルギリウスは『牧歌』の中で、クマエのシビュラが神童と「サトゥルヌスの治世」(黄金時代)の到来を予言していたと歌い上げた。このモチーフの一部は、紀元前2世紀に成立していた『シビュラの託宣』の最古の部分(現在の第3巻)で借用されていた『イザヤ書』に触発されたものだという。 なお、ウェルギリウスのこの言及は、後年キリスト教徒たちからイエスの降誕を予言したものとして受け止められるようになり、それは結果として『シビュラの託宣』の地位を高めることにも繋がった。 ただし、前述の通り、古代ローマにはキケロやプルタルコスなど、『シビュラの託宣』が偽作に過ぎないことを指摘していた者たちもいた。
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