ロジャーズとレンジャーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/06 15:33 UTC 版)
「ロバート・ロジャーズ」の記事における「ロジャーズとレンジャーズ」の解説
フレンチ・インディアン戦争のとき、ロジャーズはイギリス軍のために有名になったロジャーズ・レンジャーズを立ち上げ指揮した。この民兵隊は主にニューヨーク植民地のジョージ湖とシャンプレーン湖周辺で活動した。フランス領の町や軍事拠点に対して冬季の襲撃をしばしば敢行しており、原始的な雪靴で凍った川を渉って移動した。ロジャーズ・レンジャーズはイギリス正規軍から重視されることはなかったが、厳しい冬の気候や山岳地のために近寄りがたい地域で活動できるのはインディアンの部隊だった当時に、数少ない白人部隊の一つだった 当時のイギリス正規軍が活動するには慣れていない条件で、ロジャーズはその部隊を指揮するために特異な才能を示した。レンジャー部隊を召集し、装備させ、指揮するときに独創性を発揮した。そのような部隊を指揮するためのガイド本として『ロバート・ロジャーズの28の行動規則』を著していた。現在のカナダ軍クィーンズヨーク・レンジャーズ、アメリカ陸軍のレンジャーズと第1大隊第119野砲中隊は全てロジャーズをその設立者と主張しており、「ロジャーズの行動規則」は現在でもアメリカ陸軍レンジャー・ハンドブックの最終頁に記載されている。 ロジャーズは兵士達に自ら給与を払う責任があったので、大きな負債を抱え、定期の給与が輸送中に襲撃された後は、兵士達に適切に給与が払われることを補償するためにまた借金を重ねた。イギリス軍や政府から補償されることはなかったが、使った金はいつか彼に弁済されるべきだと考える理由があった。
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