ロエスレルの意見書とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ロエスレルの意見書の意味・解説 

ロエスレルの意見書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 21:34 UTC 版)

民法典論争」の記事における「ロエスレルの意見書」の解説

1887年明治20年)頃、伊藤博文提出されとみられるロエスレルの意見書では、フランス民法個人主義傾き過ぎたためにアナキズムに陥って社会混乱したが、ドイツ民法親族関係厚く保護するなど保守的性格持ち立憲君主制親和的であり、当時日本により適合する主張されていた。このドイツ民法というのは1888年公布第一草案ではなく農村基盤とするゲルマン法の意味であった夫れ泰西民法は之を大別して二類為すを得べし。一に曰く仏蘭西羅馬民法、二に曰く独逸民法即ち是なり。而て余が独逸民法称するものは独逸本国民法を云ふにあらず、何となれば独逸連邦民法多く羅馬法の浸潤する所たればなり。…余は該草案適否如何は姑(しば)らく捨て之を論ぜずと雖も…単に該草案のみに依て日本将来民法断定せらるるが如きあらば、必ず重大なる困難と不便とを感ぜざるを得べし。…仏国如きに於ても亦一の法律制定する当ては先づ数個草案調整する常例とす。 — 伊東巳代治訳「民法ニ付キロエスレル氏意見」 しかし、独民法典ゲルマン法からの離脱と、それに伴う団体主義崩壊は、親族法で最も顕著である。

※この「ロエスレルの意見書」の解説は、「民法典論争」の解説の一部です。
「ロエスレルの意見書」を含む「民法典論争」の記事については、「民法典論争」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ロエスレルの意見書」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ロエスレルの意見書」の関連用語

ロエスレルの意見書のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ロエスレルの意見書のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの民法典論争 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS