ルノルマンカードの歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 01:15 UTC 版)
「ルノルマンカード」の記事における「ルノルマンカードの歴史」の解説
ルノルマンカードの原型は、「Cards of hope(希望のカード)」と呼ばれた、今でいうところの人生ゲームのようなすごろくに用いたカードであったと言われている。占い師ルノルマンの名前を冠したカードではあるが、実際には彼女の没後に完成されており、自身はルノルマンカードの作成に関与していない。 ルノルマンは、複雑な家庭環境のもとに生育したが、カード占いで天賦の才能を開花させた。当時の彼女は、高価なタロットの代わりに、安くて入手しやすい「ピケ」とよばれた32枚組のトランプで占っていたが、優れたサイキック能力でもって、貴族や富豪からかなりの信頼を得ていた。ナポレオン一世の皇后、ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネも彼女の有力な顧客の一人であったとされているが、これは彼女自身の手による自伝に記されたものであり、宣伝効果をねらった作り話であるとも言われている。それでも、ルノルマンが占い師として華々しく活躍していたことは相違ない。 この時代に、彼女が用いたことでカード占いが定着し始めたため、その後、出版社がこぞって占い用のカードを制作するようになった。そこで、ルノルマンの人気にあやかろうと、彼女の名前をカードにつけたものが、現在のルノルマンカードであると言われている。 ルノルマンカードは発売当初、故郷であるはずのフランスでは普及せず、ドイツやオランダ、オーストリアで広まっていった。このことからも、占い師のルノルマンにはほとんど関連性がないことが分かる。
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