ルソーの家族観
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 21:34 UTC 版)
フランス革命の理論的指導者ジャン=ジャック・ルソーは、カトリックやプロテスタント以上の徹底した男性優位思想であり、家父長制擁護論者であった。 女をして価値あらしめるのもやはりわれわれ男である。さればこそ女自身には何の価値もない。 — ジャン=ジャック・ルソー 「フランスにおけるフェミニズム」も参照 妻の不貞行為を夫よりも厳重に扱うこと(フランク・ゲルマン法)の説明は次の通り。 この点について男性は不公平な差別をしていると女性が不平を言うとしたら、女性はまちがっている。…もちろん…不実な夫はすべて、正しくない残酷な男だ。けれども不貞の妻はそれ以上のことをする。…夫の子でない子どもを夫にあたえて、みんなをだまし、不貞をはたらいたうえにさらに裏切り行為に走るのだ。 — ルソー『エミール』 革命後も、婚姻を民事契約と宣言する革命憲法が教会による身分行為の独占や離婚の絶対的禁止を否定したに止まり、伝統的家族観は存続した。 仏民法229条 夫は妻の姦通を理由として離婚の訴えを提起することを得 仏旧230条 妻は夫が共同の家に其の情婦を引入れたる場合に、夫の姦通を理由として離婚の訴えを提起することを得
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