リン酸塩代替物質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 01:02 UTC 版)
ケイ酸アルミニウムナトリウム(ゼオライトA) 化学式Na2O・Al2O3・2SiO2aqで示され、アルカリ溶液中でケイ酸ナトリウムとアルミン酸ナトリウムを反応させ、水和結晶化して得られる。ゼオライトA中のナトリウムイオンが水中のカルシウムイオンと交換することにより、水の軟化作用を発揮する。STPPには劣るものの吸湿固化防止作用があること、安価で大量に供給できることから、代表的なリン酸塩代替物質として日本や欧米諸国などで広く使われている。 ニトリロ三酢酸ナトリウム(NTA) 重金属イオンを封鎖するキレート作用があり、縮合リン酸塩と同等の洗浄力増強作用があるが、富栄養化の原因物質の一つである窒素分子を含むこともあり、カナダやデンマーク以外の諸国では使用されていない。 エチレンジアミン四酢酸(EDTA) NTA同様キレート作用を持つが、洗浄助剤より主に液体洗剤・シャンプーの清澄化剤や酸化防止剤として添加されている。 クエン酸ナトリウム キレート作用があり、洗浄助剤としては優れているが、コストは高めである。粉末洗剤の防湿固化作用がないためゼオライトAと併用されたり、液体の衣料用洗剤に添加されたりしている。
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