リボソームでの機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/28 15:38 UTC 版)
「5SリボソームRNA」の記事における「リボソームでの機能」の解説
5S rRNAの正確な機能はまだ明らかではない。大腸菌Escherichia coliでは、5S rRNAの遺伝子の欠失はタンパク質合成速度を低下させ、他のrRNA遺伝子(16Sや23S)の同程度のコピー数の欠失よりも細胞の適応に関して大きな悪影響を与える。結晶学的な研究により、5S rRNA結合タンパク質やCPに位置する他のタンパク質がtRNAの結合に重要な役割を果たすことが示されている。また、5S rRNAと23 rRNAが位置的、物理的に近接することでリボソームのぺプチジル基転移中心やGTPアーゼ結合中心が形成されており、5S rRNAは、5S rRNA結合タンパク質やCP、大小サブユニット間のブリッジ、tRNA結合部位の他の構成要素とともに、リボソームの2つの機能的中心間の媒介因子として機能していることが示唆されている。
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