リボスイッチの作用機序
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/19 14:32 UTC 版)
「リボスイッチ」の記事における「リボスイッチの作用機序」の解説
リボスイッチは概念的には2つの部分に分けられる。すなわちアプタマーと、発現調節に関わる基本機能である。アプタマーは低分子を直接結合し、基本機能はアプタマーの構造変化に応じて構造変化を起こす。基本機能は遺伝子発現を調節する部品と言える。基本機能は、典型的なものでは低分子により遺伝子発現をオフにするが、逆にオンにするものもある。 基本機能には次のような種類がある: ρ因子によらず転写を終結させるヘアピン構造の形成。 リボソーム結合部位を抑制することで翻訳をブロックするようなフォールディング。 自己開裂:このようなリボスイッチは十分なリガンド濃度下では自分自身を開裂するリボザイムとして働く。 pre-mRNAのスプライシングを促進するようなフォールディング。アカパンカビのTPPリボスイッチは、選択的スプライシングによって条件的に上流オープンリーディングフレーム(uORF)が作られるように調節し、それにより下流遺伝子の発現を促進する。 植物のTPPリボスイッチはスプライシングと選択的3'-末端プロセシングを修飾する。
※この「リボスイッチの作用機序」の解説は、「リボスイッチ」の解説の一部です。
「リボスイッチの作用機序」を含む「リボスイッチ」の記事については、「リボスイッチ」の概要を参照ください。
- リボスイッチの作用機序のページへのリンク