リステッド競走とJRAのレース体系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 18:30 UTC 版)
「リステッド競走」の記事における「リステッド競走とJRAのレース体系」の解説
この格付は日本グレード格付け管理委員会によって定められる。その基準となるのは、過去3年間のレースレーティング(R.R.)の平均値が100以上(2歳戦と牝馬限定戦は95以上)であることとなっている。これが3年の平均値が97を下回るとリステッド格付を自動的に失う。 2018年の時点で、この基準をクリアする競走はJRAのオープン特別競走のなかでも100以上ある。しかしJRAは、その全てをリステッド格付とするのではなく、導入1年目となる2019年は63競走を「リステッド競走」に格付けした。これはJRAが興行上の効果をねらって意図的に取捨選択したものである。たとえば3歳戦の芝の競走はすべてリステッド競走としている。逆に、サマー2000シリーズに強い馬が集まるように、夏場のオープン競走で高いレートがある競走でもリステッド競走に指定していない。 これにはJRAが2019年に実施する競走馬の階級分けの制度の変更が関係している。この体系変更では競走馬の「降級制度」が廃止されるため、オープン級に入る競走馬が増加することになる。そうするとオープン級の競走馬のなかで出走機会を失うものが増えることが予想されるため、オープン級の競走のなかに「上位オープン」としてのリステッド競走と、そうでないオープン競走をつくることで、各馬の実力に見合った出走機会の選択肢を提供しようというものである。 オープンクラス以上の競走馬の序列づけに用いる「収得賞金」と呼ばれる独自の計算値(単純な賞金総額とは異なる計算方式によって算出される)があり、「リステッド競走」の勝馬はただの「オープン競走」と較べて200万円多く「収得賞金」が加算されることになった。
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