リステリア属の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 05:21 UTC 版)
リステリア属は、通性嫌気性の無芽胞(芽胞を形成しない)グラム陽性桿菌に分類される。カタラーゼを有すること、低温 (4℃) での増殖が可能なこと、耐塩性がある(6%以上の食塩に抵抗性のある)こと、運動性があることから、他のグラム陽性無芽胞桿菌と区別される。自然界では、鳥類、魚類、昆虫、ヒトや動物の糞便や乳のほか、食品中や土壌など極めて広く分布する常在菌の一種である。 リステリア属には8種が含まれるが、このうち基準種であるリステリア・モノサイトゲネスはヒトに感染してリステリア症の原因になる病原体である。このほか、L. seeligeriがヒトから分離されることがあるが、きわめてまれである。またL. ivanoviiはヒツジに感染して流産の原因になることが知られている。
※この「リステリア属の特徴」の解説は、「リステリア」の解説の一部です。
「リステリア属の特徴」を含む「リステリア」の記事については、「リステリア」の概要を参照ください。
- リステリア属の特徴のページへのリンク