リカルド・ノルドローク追悼の葬送行進曲
(リカール・ノールロークのための葬送行進曲 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/26 16:57 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動『リカルド・ノルドローク追悼の葬送行進曲』(Sørgemarsj over Rikard Nordraak)EG 107は、エドヴァルド・グリーグが作曲した管楽オーケストラ(吹奏楽)のための作品。タイトルは『リカール・ノールロークのための葬送行進曲』と表記されることもある。
概要
グリーグは1歳年上の作曲家リカルド・ノルドロークと仲が良かった。民俗音楽に基づいた国民的な様式を確立しようというグリーグの野心はノルドロークとの友情に負うところが大きい。しかし、序曲『秋に』作品11を完成させたわずか数週間後、グリーグはノルドロークが23歳の若さで世を去ったという知らせを聞き、悲しみに打ちひしがれた。このことを受けて、1866年4月6日にグリーグはこの作品を作曲し、翌日にはトリオ部分を付け加えた。この葬送行進曲はその夏にピアノ独奏曲として出版されたが、グリーグは翌1867年にこれを金管楽器と打楽器のために編曲した。さらにその後、1880年代に当時の標準的な軍楽隊のために編曲し、大幅な改訂を加えてノルドロークの生誕50周年にあたる1892年に出版した。
現在は演奏されることが極端に少なく、演奏会で取り上げられることもほとんどない。
この曲にはヨハン・ハルヴォルセンの編曲によるオーケストラ版も存在し、これはグリーグ自身の葬儀の際に演奏された。
編成
木管 | 金管 | 弦・打 | |||
---|---|---|---|---|---|
Fl. | 1 (E♭), Picc. 1 (E♭) | Crnt. | 2 (E♭), Tp. 2 (E♭) | Cb. | |
Ob. | 2 | Hr. | 2 (E♭) | Timp. | |
Fg. | 2 | Tbn. | 2 (alto & tenor) | 他 | S.D., B.D., Cymb., Tam-t. |
Cl. | 2 (B♭), E♭ 2 | Eup. | |||
Sax. | Tub. | 2 |
構成
各1対のクラリネット(E♭管及びB♭管)、コルネット、トランペット、さらに2つのチューバを含んだ楽器法は、変ロ短調の主部の重々しい足どりにも、また長調の中間部の慰めるようなノルウェー風の旋律もうまく適ったものである。演奏時間は約6分。
外部リンク
固有名詞の分類
吹奏楽曲 |
プスタ〜4つのジプシー・ダンス 管楽器のための交響曲 リカルド・ノルドローク追悼の葬送行進曲 エル・カピタン イギリス民謡組曲 |
行進曲 |
スラヴ行進曲 アメリカン・パトロール リカルド・ノルドローク追悼の葬送行進曲 エル・カピタン 軍艦行進曲 |
ピアノ独奏曲 |
熊蜂の飛行 フランソワーズ変奏曲 リカルド・ノルドローク追悼の葬送行進曲 クリサンシマム アイノラ抒情曲集 |
グリーグの楽曲 |
リカルド・ノルドローク追悼の葬送行進曲 抒情小曲集 ピアノのための7つのフーガ 十字軍の王シーグル ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード |
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