ピアノのための7つのフーガ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/17 04:20 UTC 版)
ピアノのための7つのフーガは、エドヴァルド・グリーグが作曲した最初期のピアノ曲。
概要
グリーグはライプツィヒ音楽院で学んだが、そうなるきっかけを作ったのは、ベルゲン出身の作曲家でヴァイオリニストだったオーレ・ブルであった。1858年の夏、グリーグ家に訪問していたブルは、グリーグのピアノ演奏を聴いて、ライプツィヒ音楽院に留学させるよう両親を説得し、ようやく10月6日にグリーグは音楽院に入学した。入学後はピアノをルイ・プレディ、継いでE.F.ヴェンツェル、さらにモシェレスに、和声法と対位法をE.F.リヒター、R.パッペリツ、M.ハウプトマンらに師事し、音楽院最後の年である1862年にはライネッケに作曲の指導を受けた。
この7つのフーガは、1861年から翌年にかけて書かれたと思われ、おそらく対位法の勉強として書かれたと伝えられる。手稿譜が近年になって発見されたことから、グリーグの作品表にはほとんど載っていない作品である。
構成
7つのフーガからなっている。演奏時間は約11分。
- 第1曲 2声のフーガ ハ短調
- 第2曲 2声のフーガ ハ長調
- 第3曲 3声のフーガ ニ長調
- 第4曲 3声のフーガ イ短調
- 第5曲 4声のフーガ ト短調
- 第6曲 3声のフーガ ハ長調
- 第7曲 二重フーガ ト短調
外部リンク
固有名詞の分類
ピアノ独奏曲 |
トリアコンタメロン メイプルリーフ・ラグ ピアノのための7つのフーガ ソラース ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード |
グリーグの楽曲 |
リカルド・ノルドローク追悼の葬送行進曲 抒情小曲集 ピアノのための7つのフーガ 十字軍の王シーグル ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード |
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