トリアコンタメロン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/01/27 16:19 UTC 版)
トリアコンタメロン、正確にはトリアコンタメロン、3拍子による30の雰囲気と光景(Triakontameron, 30 Moods and Scenes in Triple Measure)は、30作品(5曲ずつの全6巻からなる)から構成されるピアノ組曲で、1919年から1920年にかけてレオポルド・ゴドフスキーにより作曲された[1]。30曲の各曲は、いずれも1日のうちに書かれた。タイトルにもある通り、一貫して3/4拍子で作曲されている。全曲を演奏するには約70分を要する。
トリアコンタメロンというタイトルは、ジョヴァンニ・ボッカッチョの物語集『デカメロン』から着想を得たものである。30曲中、第1曲『タンジールの夜 Nocturnal Tangier』、第11曲『なつかしいウィーン Alt Wien』、第12曲『エチオピアのセレナーデ Ethiopian Serenade』の3曲は有名でたびたび演奏される[2]。
脚注
- ^ 他のゴドフスキー作品同様に、各曲の終わりに作曲の時期及び場所が記されている
- ^ 邦題については、ナクソスレーベルが販売する本組曲のCDの紹介ページ[1]を参考にした。演奏はコンスタンティン・シチェルバコフ
出典
- David Ewen, Encyclopedia of Concert Music. New York; Hill and Wang, 1959.
外部リンク
- トリアコンタメロン - 国際楽譜ライブラリープロジェクト内のページ。無料で楽譜PDFが入手可能。
- ピアノロールによる『なつかしいウィーン』のゴドフスキーによる演奏 - YouTube
固有名詞の分類
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