ピアノと管絃楽のための「リトミカ・オスティナータ」とは? わかりやすく解説

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ピアノと管絃楽のための「リトミカ・オスティナータ」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/13 04:43 UTC 版)

ピアノと管絃楽のための「リトミカ・オスティナータ」Ritmica ostinata per pianoforte ed orchestra)は、伊福部昭が作曲したピアノ協奏曲1961年に完成。1969年に最初の改訂、次いで1971年に改訂。同時に2台ピアノのために編曲。1楽章形式。

リトミカ・オスティナータとは、「執拗に反復する律動」という意味である。文字通り、五拍子や七拍子といった日本語韻文奇数律動の反復を基礎として、六音音階による旋律が展開するダイナミックな楽曲である。中国で見た四方の壁全面に仏像がはめ込まれた堂の迫力と感動が、創作のヒントとなったという。

初演は1961年10月9日東京交響楽団の定期演奏会にて、上田仁指揮、金井裕のピアノによって行われた[1]

戦災によって楽譜が失われていた『ピアノと管絃楽のための協奏風交響曲』(1941年)から一部を引用している。これはもう一つの代表作『シンフォニア・タプカーラ』(1954/1979年)にも同じことが言える。後に『協奏風交響曲』は1997年NHKの資料庫からパート譜が揃って発見され、蘇演された。

長らく前述の初演稿、及び1971年改訂の現行稿の二版が確認されていたが、2016年に1969年再演の実況録音が公開。その内容から両者と異なる編曲で演奏されていたことが判明した。よって当曲は2017年現在1961年初稿、69年再演稿、71年最終稿の三版の存在が確認されている。

編成

フルート2、ピッコロオーボエ2、イングリッシュホルンクラリネット2、バスクラリネットファゴット2、コントラファゴットホルン4、トランペット3、トロンボーン2、バストロンボーンチューバティンパニトムトムクラベスカウベルコンガキューバン・ティンバレスハープ、独奏ピアノ弦楽五部

曲の構成

1楽章形式。

脚注

出典

  1. ^ TBS VINTAGE CLASSICS plus 伊福部昭:ピアノとオーケストラのためのリトミカ・オスティナータ”. ユニバーサル ミュージック合同会社 (2014年). 2024年11月13日閲覧。



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