リアップ(りあっぷ)
大正製薬が1999年6月に販売を開始した液状毛髪剤である。発毛効果や脱毛を防ぐ効果があるとされる。1本あたり60mlで、小売価格は5500円である。薬局で一般用医薬品として販売されている。
副作用としては、動悸や息切れ、胸痛などの症状が報告されている。心臓障害の既往歴がある人や、高血圧や低血圧で病院にかかっている人の場合は、使用時に注意が必要である。
使用方法は、1日2回、薬を頭部に塗布する。リアップは、薬用成分としてミノキシジルを1%含有する。この薬は、もともとは血圧降下薬だったが、発毛作用があることが分かり、毛髪剤として開発が進んだ。
現在は、世界85カ国でリアップが販売されている。大正製薬が行ったリアップの臨床試験では、参加者の7割に発毛、または脱毛が止まるなどの効果が表れたということである。この結果、2000年3月期の売上高は300億円にのぼり、リポビタンDに次ぐ有力製品となった。
日本国内では、リアップは男性用に限って販売されている。一方世界では、女性用リアップも76カ国で販売されていて、大規模なヒット商品になっている。大正製薬では、女性用の臨床実験を始めているということである。2003-2004年ごろには厚生労働省からの承認取得を目指す。
国内では、薄毛に悩む男性が1000万~1500万人、女性が同300万人程度と言われている。日本人的な傾向として特に毛髪を気にする人が多いということで、マーケット需要は高そうである。
(2001.01.26更新)
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