ラウレンシオ修士とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ラウレンシオ修士の意味・解説 

御復活のラウレンシオ

(ラウレンシオ修士 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/26 14:39 UTC 版)

御復活のラウレンシオ
誕生 ニコラ・エルマン(本名)
1614年
ロレーヌ公国
(現・ フランス ムルト=エ=モゼル県
エリメニル
死没 1691年2月12日
フランス王国
パリ
職業 カルメル会修道士
代表作 『神の臨在の実践』
『神の現存の体験』     
ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

御復活のラウレンシオ(ごふっかつのラウレンシオ、: Laurent de la Résurrection1614年 - 1691年2月12日)は、カルメル会修道士。英語名はブラザー・ローレンス(Brother Lawrence)。神の臨在の中に生きた。『神の臨在の実践』『神の現存の体験』の著書で知られる。本名は、ニコラ・エルマン(Nicolas Herman)[1]

来歴

1614年、ニコラ・エルマンはロレーヌ公国エリメニルフランス語版に生まれる。当時ロレーヌは戦時下であったため、エルマンも軍人となる。21歳の時、三十年戦争でのスウェーデンとの戦いで負傷し、軍職を退く(1635年8月10日から10月17日の間とされる)。この出来事により、エルマンは神に身を捧げることを考えるようになる。1640年パリにある跣足カルメル修道会に入会する。2年間の修練期を経て、1642年8月14日修道誓願を立てる。ラウレンシオは、料理や靴製造など身分が低い仕事をしながら神の現存を体験した。1691年2月12日の午前9時、フランスのパリで死去した(77歳没)[2]

ラウレンシオの死去後、彼の信仰に感銘を受けたノアイユ枢機卿代理ジョゼフ・ド・ボーフォールが談話と手紙を集めて『神の臨在の実践』を出版した[3]プロテスタントにも影響を与え、ジョン・ウェスレーエイデン・トウザーが紹介した。『神の現存の体験』は複数の言語で出版されている[4]

日本語訳された著書

  • 『敬虔な生涯(ふだんの生活の中におられる神)』栗原督枝訳、CLC出版、ISBN 9784879374011
  • ラウレンシオ修士『神の現存の体験』東京女子跣足カルメル会訳、ドン・ボスコ社、新装版第2刷、2016年10月1日。151頁。ISBN 978-4-88626-045-1
  • ブラザー・ローレンス『神の聖前に在る修練』小原妙子訳、教養文庫
  • 『神とともなる霊的生活』

脚注

  1. ^ Brother Lawrence of the Resurrection (1614-1691) Boston Carmel
  2. ^ 『神の現存の体験』東京女子跣足カルメル会訳、2016年。3-10頁。
  3. ^ Frère Laurent, sa vie Le Carmel en France
  4. ^ 『神の現存の体験』東京女子跣足カルメル会訳、2016年。11頁。

ラウレンシオ修士

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 05:40 UTC 版)

キリスト教神秘主義」の記事における「ラウレンシオ修士」の解説

カルメル会修道士、ラウレンシオ修士(1614~1691)の霊的訓言記されたことば。 「私たちすべての行為が、どれこれの区別なく、みな、神との小さい語らいの一種となるように、しかもそれが、別に前もって考えたしたものでなく、心の純潔さ単純さからほとばしるがままの語らいあるよう努めるべきである。」 「霊と実とをもって、神を礼拝するとは、私たちが、彼を礼拝すべきように礼拝することである。神は霊であるから、霊と実とをもって、すなわち、私たち霊魂奥深い中心で、霊の謙遜真実な礼拝捧げることである。この礼拝見得るのは、神だけである。私たちはそれをたびたび繰り返しているうちに、ついにはまるで自然のようになり、あたかも神が私たち霊魂と一であられ、私たち霊魂は神と一であるかのうになる実行してみれば、それがわかる。」

※この「ラウレンシオ修士」の解説は、「キリスト教神秘主義」の解説の一部です。
「ラウレンシオ修士」を含む「キリスト教神秘主義」の記事については、「キリスト教神秘主義」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ラウレンシオ修士」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ラウレンシオ修士」の関連用語

ラウレンシオ修士のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ラウレンシオ修士のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの御復活のラウレンシオ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのキリスト教神秘主義 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS