ヨーロッパ難民問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 08:01 UTC 版)
2015年7月29日、英仏海峡トンネルのフランス側出口にイギリスへの不法入国を目指した難民約2000人が押し寄せ、トンネル運営会社であるグループ・ユーロトンネルが対応に追われた。難民の不法侵入は数週間前からこれまでにも幾度も阻止されており、難民側には死者も出ている。難民はフランスのカレーほか、フランス北部に多く潜伏しておりその後もイギリスへの入国を引き続き試みている。これらの対応のために、イギリスはカレー近郊のターミナル駅周辺保安の強化費用として700万ポンドの追加支援を決定した。 カレーにはフランス政府が難民のために簡易水道・仮設トイレ、街灯などを徐々に整備した難民キャンプが存在している。 同年9月7日にはイギリス首相デーヴィッド・キャメロンが当初の難民受け入れに消極的だった姿勢を世論圧力により撤回、2020年までに最大2万人のシリア難民受け入れを行うことを表明、2011年のシリア内戦勃発以降の難民受け入れ数がドイツ・スウェーデンなどと比較して少なかったことに対応した形だが、2015年11月18日にイギリス新聞社タイムズが実施した世論調査結果によれば、2015年11月13日発生のパリ同時多発テロ事件の影響により難民受け入れを求める意見は急速に減少、世論次第で方針転換を迫られる可能性があると報じられた。 詳細は「シリア内戦」および「2015年欧州難民危機」を参照
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