ヨハニス教会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 23:48 UTC 版)
トゥルム城近くのヨハニス教会は10世紀にロマネスク様式のザールキルヒェ(ドイツ語版、英語版)として建設された。北の側廊の拡張と、北および東の開口もロマネスク時代に行われた。この教会は防衛施設に組み込まれていた。 14世紀に住民たちは、ヴァルフバッハ右岸のゲビュックの保護地区内に撤退した。 その後この教会は完全に消失した。15世紀にゴシック様式の新しい教会堂に建て替えられた。北壁には古い教会の壁が取り込まれた。 三十年戦争でスウェーデン軍が司祭館を焼き払い、教会を荒らした。教会は修復された。 17世紀にはこの教会で礼拝が行われ、納骨室が示す通り埋葬が行われ、聖体の祝日のパレードが行われていた。10世紀に建設されていた町の中心部にあるアーデルハイト礼拝堂の拡充によって、18世紀初めにこの教会は重要性を失った。ヨハニス教会の脇祭壇や主祭壇は、洗礼者聖ヨハネに献堂された新しい教会に移された。 1773年にはまだ、司祭がヨハニスフェルトの教会維持を主張していた。 戦争により貧しくなったことから、ニーダーヴァルフはナッサウ政府に19世紀初めに教会の取り壊し許可を請願した。しかし所有権が紛糾したために許可は得られなかった。教会はゆっくりと朽ちていった。この教会は納屋、氷室、家畜小屋として使われた。 1960年代にヴァルフの住民たちは荒廃した広場の草刈りを行い、維持・保全策が協議された。 現在ここは礼拝と文化行事に利用されている。ヴァルフの町政当局はその歴史的重要性を考慮して、2001年にこの広場を新たに整備した。
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