モンダミン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/22 03:19 UTC 版)
モンダミン(MONDAHMIN)はアース製薬が発売する、洗口液を中心としたオーラルケアのブランドである。
日本の洗口液市場でトップシェアを占めている。1987年(昭和62年)に発売[1]。よごれ洗浄補助成分TPP(三リン酸5Na)を配合していることを特徴として前面に出したことで日本に普及した。
ブランド名は、「近代的な」という意味の「modern」とフランス語で私の友達、恋人を意味する「mon ami(e)」に、医薬品などで用いられる「〜イン」の語尾を組み合わせたもの[2]。
歴史
1980年頃、アースの社長は、米国では洗口液を用いてオーラルケアを行う生活習慣があり洗口液がよく売れていることに着目、当時日本ではペースト状のはみがきが用いられており洗口液を用いる習慣はなかったが、やがて米国同様に、日本でもそれが受容され習慣となると確信し、同社の研究部に商品開発の提案を行った。研究部に与えられた命題は「日本人の口に合う洗口液をつくる」であった[3]。 まず日本で生活習慣としてとりいれてもらうことを目標としており、最初は海外の先行品の処方・効能・味・防腐性を研究したものの、日本では機能だけでは受容されない、味覚的にまずければつかってもらえない、と判断し、商品の味にこだわり抜いた[3]。
こうして日本人の口に合わせたペパーミント味の「モンダミン」第1号が開発され、1987年に発売された。だが日本の市場の反応は冷ややかで、生活習慣として受け入れられず、せいぜい一部の人に「口臭予防」製品として利用されたにとどまった。新フレーバーの「シナモン」も空振りに終わり、市場撤退に追い込まれることが予想された[3]。だが、同社企画部から起死回生の策が提示された。それは「モンダミン」の「洗浄効果」を前面に打ち出す戦略であった。消費者に「洗浄効果」を訴求しつつ販売する戦略であり、研究部もモンダミンの洗浄効果を高めそれに貢献した。グリーンの液体でペパーミント味という点では何ら変えていなかったが、「洗浄効果」を前面に出したことで、発売から5年目にして、製品の売り上げが急拡大し、洗口液を用いることを日本人の生活習慣にするという目標に近づいた[3]。
2017年8月に発売30年を迎えたのを機に、レギュラータイプ3種と「プレミアムケア」シリーズをリニューアル。「ペパーミント」・「ストロングミント」・「プレミアムケア」に設定の80mLを除いて、キャップとボトルにクリスタルカットを施した新型ボトルとなった。このリニューアルに伴って、パッケージ正面の「モンダミン」ロゴ左下に同年1月に制定されたシンボルマークが新たに表記されるようになった。
2022年8月には、ミニサイズを80mLから100mLに増量してリニューアル。形状も変更され、従来品よりも横幅が短いスリム角柱型となった[4]。
2025年8月に8年ぶりにレギュラータイプ・「プレミアムケア」・「ナイトケア」をリニューアル。発売以来初めてブランドロゴが刷新され、アルファベット表記(MONDAMIN)メインに変更。「クリアミント」・「スパイシーミント」・「プレミアムケア」に設定の100mLを除き、ボトル形状を変更し、正面のラベルは部分カットや完全にはがすことが可能となり、完全にはがすと「MONDAMIN」の刻印のみのシンプルデザインとなる。また、容量は700mLを600mLに、1080mLは1000mLに減容され、380mLは廃止された。
製品ラインナップ
- レギュラータイプ
- クリアミント - 全シリーズの中でも最も基本となる香味の元祖・「モンダミン」(アルコール含有)。従来の「ペパーミント」から改名され、刺激度目安2.0の低刺激タイプとなった。内容量はボトルは100mL、600mL、1000mL、3Lの4サイズ、つめかえ用は950mLと1.7Lの2サイズで、1000mLには最初からラベルが貼られていないラベルレス仕様の2本入も設定される。
- マイルドミント - 「センシティブ」の後継製品。刺激度目安0.5の微刺激タイプとなり、「センシティブ」では含まれていたアルコールを無くしたレギュラータイプで初のノンアルコールとなった。内容量は600mLと1000mLの2サイズで、1000mLにはラベルレス2本入も設定される。
- スパイシーミント - 従来の「ストロングミント」から改名された刺激度目安5.0の強刺激タイプ(アルコール含有)。内容量は100mLと1000mLの2サイズで、1000mLにはラベルレス2本入も設定される。
- プレミアムケア - 全品【医薬部外品】
- ゴールドミント - 2015年9月に「プレミアムケア」として発売(アルコール含有)。刺激度目安2.0の低刺激タイプとなり、香味名が付いた。内容量はボトルは100mL、600mL、1000mLの3サイズ、つめかえ用は950mLと1.7Lの2サイズで、1000mLボトルにはラベルレス2本入も設定される。
- ホワイトミント - 2017年3月に「センシティブ」として発売された刺激度目安0.5の微刺激・ノンアルコールタイプ。リニューアルに伴ってクリアボトルとなった。内容量はボトルは600mLと1000mLの2サイズ、つめかえ用は950mLと1.7Lの2サイズで、1000mLボトルにはラベルレス2本入も設定される。
- シトラスミント - 2021年2月に「センシティブ プレミアムシトラスミント」として発売された刺激度目安0.5の微刺激・ノンアルコールタイプ。ホワイトミント同様、リニューアルに伴ってクリアボトルとなった。内容量は1000mL。
- ブラックミント - 20202年2月に「ストロングミント」として発売された刺激度目安5.0の強刺激タイプ(アルコール含有)。内容量は1000mLで、ラベルレス2本入も設定される。
- 専用ケアタイプ
- ナイトクリア【医薬部外品】 - 2012年9月発売。口臭やネバつきに特化した薬用洗口液。発売当初はアルコールを含有していたが、2025年8月のリニューアルでノンアルコール化され、刺激度目安0.5の微刺激タイプとなり、香味をグットナイトハーブ味に変更。内容量は1000mL。
- 子ども用
- Kid's【医薬部外品】 - 2012年9月発売。薬用洗口液(ノンアルコールタイプ)。香味はぶどう味といちご味の2種類。2018年8月にリニューアルされ、スヌーピーデザインに変更された。内容量は各250mL。2021年2月にはぶどう味に600mLが追加発売された。
- Jr. グレープミックス味【医薬部外品】 - 2017年8月発売。小・中学生向けの薬用洗口液(ノンアルコールタイプ)。「Kid's」同様、2018年8月にリニューアルされ、スヌーピーデザインに変更された。内容量は600mL。
- 液状ハミガキ(フッ素仕上げジェル)
- Kid's フッ素仕上げジェルセット ぶどう味【医薬部外品】 - 生後6ヶ月頃から使用可能な乳幼児向けで、専用やわらかハブラシとのセット品。元々は2008年3月に「モンダミン」の派生製品となる「ママはボクの歯医者さん」として発売されていたが、2012年10月に「モンダミンKid's」のシリーズ品へ移行、2019年2月にスヌーピーデザインに一新して製品名を変更したものである。
- Jr. フッ素仕上げジェル グレープミックス味【医薬部外品】 - 2018年8月発売。小中学生向けで、発売当初よりスヌーピーデザインが採用されている。
- 自動ディスペンサー
- 自動で出てくるモンダミンセット【医薬部外品】 - ノズル付近にかざすと一定の吐出量が自動で出てくる乾電池式の自動ディスペンサー(レキットベンキーザーヘルス社のライセンスのもと、製造販売されている)。2019年3月に「ペパーミント」1080mlが同梱する「自動ディスペンサーセット」として発売され、2020年2月にディスペンサーのみの単独製品も発売。その後、吐出量を20mLから10mLと20mLの2段階調整機能を追加するなど改良が重ねられ、2024年2月に現在の製品名へ改名され、セット品に同梱の「モンダミン」がボトルサイズを小型化した本セット専用の「モンダミン プレミアムケア」860mLに変更するリニューアルが行われた。2025年8月の「モンダミン」のリニューアルに伴って本製品もリニューアルされ、同梱品をブランドロゴとアース製薬のCIを配したラベルレス仕様の「プレミアムケア ゴールドミント」に変更され、外装も透明窓を無くした紙箱となった。なお、同梱品のボトル以外にも、「Kid's」・「Jr.」(600mLを含む)や製造終了品の「ホワイトニング」・「NEXT 歯ぐきケア」シリーズを除く380mL以上の「モンダミン」のボトルにも新旧問わず使用可能である。なお、本体単体品は歯科医院ルートでも発売されている。
- 介護用品 - 介護用品は「ヘルパータスケ」のブランドで発売されており、「モンダミン」だけでなく、「ノーマット」や「らくハピ」など既存ブランドを横断する形で展開している。
- ヘルパータスケ モンダミン うるおうドライケア - 2019年2月発売。「モンダミン ドライケア」と同じ3つの保湿成分を配合しつつ、香味をジューシーライチとし、内容量を1080mLに大容量化したものである。
- ヘルパータスケ モンダミン マウススプレー うるおうジューシー - 2019年2月発売。ノズル付のマウススプレー。レモンミントの香味。内容量は80mL。
- 歯科医院専売モンダミン
- その他製品
- マウスピース除菌・洗浄スプレー - 2018年11月発売。マウスピースの装着前後に使用する除菌・洗浄スプレー。スポーツ用品店専売品として発売されている。
- 1000mL/1080mL専用ポンプ - 「モンダミン」シリーズの大容量サイズ(1000mL入りまたは1080mL入り)専用のポンプで、キャップと付け替えて使用する。公式オンラインショップの「Shop-Earth」にて取り扱っている。
CM
「お口、クチュ、クチュ、モンダミン」というCMソングが使われている。
2023年10月2日から2028年9月30日までの予定で、JR東日本の神田駅山手線ホーム(2・3番線)発車メロディにこのCMソングの曲を使用[5]。
歴代イメージキャラクター
- 1987年 - 1992年:不明
- 1992年 - 2014年3月、2015年10月~:井森美幸 - 約22年もの間、イメージキャラクターを務めた。2014年3月で一旦終了したものの、2015年10月以降は「プレミアムケア」のイメージキャラクターとなる。
- 2014年4月 - 2017年8月:ナレーションのみまたは海外の役者の出演のCM。
- 2017年8月 - :清野菜名(レギュラータイプのみ)、嶋田久作
脚注
- ^ “沿革(企業情報)”. アース製薬株式会社. 2019年3月9日閲覧。
- ^ モンダミンの歴史 | モンダミン 公式サイト | アース製薬
- ^ a b c d “開発秘話:モンダミン(企業情報)”. アース製薬株式会社. 2019年3月9日閲覧。
- ^ “発売35周年の「モンダミン」から持ち運びに便利な『モンダミン ミニボトル 100mL シリーズ』が新登場”. PR TIMES (2022年9月1日). 2025年8月22日閲覧。
- ^ “JR神田駅、駅名標が「神田駅(アース製薬本社前)」に 発車メロディは「モンダミン」で南口は「南口(アースジェット口)」”. ORICON NEWS. 2023年10月10日閲覧。
関連文献
- 白井やよい; 鈴木奈央; 鎌田政善; 清浦有祐「洗口剤のCandida albicansに対する殺菌効果」『老年歯科医学』第19巻、第4号、一般社団法人日本老年歯科医学会、284-288頁、2005年。doi:10.11259/jsg1987.19.284。ISSN 1884-7323 。
関連項目
外部リンク
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