モルドバのルーマニア正教会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 20:52 UTC 版)
「ルーマニア正教会」の記事における「モルドバのルーマニア正教会」の解説
ルーマニアの隣国であるモルドバ共和国にいるルーマニア人信徒は、ベッサラビア府主教区に属している。ベッサラビア府主教区は、1812年、ロシア帝国がベッサラビアを併合して以後、約200年にわたりロシアへの同化政策に抵抗をつづけており、2004年現在、200万の信徒を持つ。 2001年、ストラスブールのヨーロッパ人権裁判所において、ベッサラビア教会はモルドバ政府に対する記念碑的な勝利を収めた。これは、近年の政治情勢にかかわらず、モルドバ府主教座は、ベッサラビアとホチンの府主教座の正統な後継者であると認められたということを意味する。ベッサラビアとホチンの府主教座は1918年から1940年の間存在し、スターリンによってロシア正教会のモスクワ総主教座の管轄に置かれた。 一方、ロシア正教会は依然としてモルドバの管轄権を主張し、ルーマニア正教会の一部としてのベッサラビア府主教区の正当性を認めていない。
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