モルドバの民族性に関する歴代大統領の見解
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「モルドバの言語・民族性問題」の記事における「モルドバの民族性に関する歴代大統領の見解」の解説
独立したモルドバ共和国の初代大統領となったミルチャ・スネグル(1992年 - 1996年)は、ルーマニア人とモルドバ人、そしてその言語の同一性を主張する立場をとっていた。 "În suflet eram (şi sunt) mai român decât mulţi dintre învinuitori." 「私の魂は、私を非難する者たちの大部分よりも、ルーマニア人的である。」 ウラジーミル・ヴォローニン(2001年 - 2009年)は、ルーマニア人とモルドバ人の同一性を否定する立場の代表者であるが、両者の言語が同一であることを認めている。 "Limba moldovenească este de fapt mama limbii române. S-o numeşti română înseamnă să înşeli istoria şi să-ţi nedreptăţeşti propria mamă." 「モルドバ語とは、実際にはルーマニア語なのである。しかしそれをルーマニア語と呼ぶことは、歴史への背信であり、諸君の母たちは間違っていると主張することと同じだ。」 "Vorbim aceeaşi limba, chiar dacă o numim diferit." 「呼び名は違えど、我ら(ルーマニア人とモルドバ人)は同じ言語を話す。」 モルドバ共和国議会議長で、2009年から大統領代行の地位にあるミハイ・ギンプは、ルーマニア人とモルドバ人の同一性を強く主張している "Dar ce am câştigat având la conducere oameni care ştiau că limba e română şi că noi suntem români, dar au recunoscut acest adevăr doar după ce au plecat de la guvernare? Eu nu am venit să manipulez cetăţenii, ci să le spun adevărul." 我々の言語はルーマニア語で、我々はルーマニア人であると知りながら、指導者の地位を退くまではそのことに口をつぐんでしまうわが国の指導者たちから、一体何を得られただろうか。私は市民を欺くためにここに来たのではない、真実を語るためだ。
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