モダンピアノへの変化、20世紀後半の再興
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 10:11 UTC 版)
「フォルテピアノ」の記事における「モダンピアノへの変化、20世紀後半の再興」の解説
フォルテピアノは大幅な技術革新を続け現代のピアノへと変化していった。19世紀後半には、古楽復興の先駆者であるアーノルド・ドルメッチが3台のフォルテピアノを製作している。しかし、彼のフォルテピアノ再興の試みは当時としては異質であり、広い普及にはつながらなかった。 20世紀も後半になって、古楽復興運動の中でチェンバロの再興にやや後れて、フォルテピアノの本格的な再興も始まった。今日も盛んに古いフォルテピアノの修復や、古い楽器をモデルとした新しい楽器の製作が行われている。現代の代表的な製作家には、フィリップ・ベルト、ポール・マクナルティ、ロドニー・レジエなどがあげられる。また、チェンバロ同様、専門家によるキットからの製作も行われている。 フォルテピアノの再興により、18世紀から19世紀初期の音楽を当時の様式の楽器で演奏する活動も盛んとなり、音楽の解釈にも影響を与えている。より多くの音楽学校で、フォルテピアノを習ぶコースが開設されている。ブルージュの古楽コンクールや、ワルシャワのショパン研究所が主催するショパン国際ピリオド楽器コンクールなど、いくつかのフォルテピアノコンクールがある。
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