メーデイアの予言と話の切り替え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 08:22 UTC 版)
「ピューティア第四祝勝歌」の記事における「メーデイアの予言と話の切り替え」の解説
メーデイアがテーラ島にあって、かつて述べた予言が提示される。メーデイア自身の一人称で、予言が述べられる。すなわち、アイエーテースの気性激しい娘、コルキスの女王メーデイアは述べる: .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}「この地テーラ島より英雄が立ち、リビュアのゼウス・アンモンの神殿神域に発展の根を植えるであろう。かつて、トリートーン湖(トリートーニス湖)の流出口にあって、姿を変えたトリートーン神が土塊の贈り物をアルゴナウタイに与えようとしたとき、エウパーモス(エウペーモスに対応)がそれを受け取った。 「それは、コルキスからの帰路、オーケアノスから出て嵐に遭い、荒れ地の上を十二日にわたってアルゴー船を運んでいたときのことであった。まこと神霊(トリートーン)が現れ饗宴を申し出たが、一行が急いでいるのを知り、とりあえずの贈り物に土塊を渡したのである。貴重なこの土塊はしかし波にさらわれ、潮に載ってテーラ島へと流れ着いた。 「エウパーモスがもしこの土塊をなくさず、故郷に持ち帰っていたら、遙か昔に広大なリビュアは爾たちギリシア人のものとなっていたであろう。しかしこの機会は失われた。だが、レームノス島で英雄がもうけた子孫が、再びデルポイの神託に従うなら、子孫(バットス)は偉業を成し遂げるだろう」 メーデイアの言葉をアルゴー号の英雄たちは、そのように厳粛に聞いた。バットスにデルポイの巫女が予言を与え、彼はみずからのどもった言葉の代償に何を授けてくれるのかを問うた。神はバットスにリビュアの地の王位を授けた。かくしてキューレーネー市が繁栄し、その子孫の八代目のアルケシラースは王座にあって、ピュートーの戦車競走の誉れを、アンピクテュオネース(ピューティア競技祭の執行役)を通じて得た。ムーサイに王を献げよう。ミニュアース人が航海を通じて得た金羊毛皮と共に。
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