メディカルニッコール (Medical Nikkor)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 01:10 UTC 版)
「ニコンFマウントレンズの一覧」の記事における「メディカルニッコール (Medical Nikkor)」の解説
リング型スピードライトを組み込んだ医療用特殊レンズ。自動絞り。医療に限らず接写用に広く使われた。外部電源。 Medical Nikkor 120mm F4(IF) (1981年12月発売) - 6群9枚。最短撮影距離0.35 (専用2倍クローズアップレンズ装着時0.26) m。アタッチメントはφ49mmP=0.75ねじ込み。電源はACユニットLA-2またはDCユニットLD-2を使用する。レンズ本体のみの場合1/11倍から1倍、専用2倍アタッチメント装着時0.8倍から2倍の範囲で連続して倍率変更可能。 Medical Nikkor 200mm F5.6 (新型、1972年10月発売) - 4群4枚。アタッチメントはφ38mmP=0.75ねじ込み。距離環を持たず、専用付属クローズアップレンズ6種で1/15-3倍に倍率を11通りに切り替える。旧型と違いクローズアップレンズにはカラフルな帯が入り倍率選択が楽になった。クローズアップレンズなし=1/15倍 (ワーキングディスタンス3350mm) 、赤帯1/8倍 (ワーキングディスタンス1780mm) 、橙帯=1/6倍 (同1336mm) 、黄帯=1/4倍 (同890mm) 、緑帯=1/2倍 (同446cm) 、青帯=1倍 (同221mm) 、紫帯=2倍 (同108mm) 、黄帯+橙帯=1/3倍 (同635mm) 、緑帯+黄帯=2/3倍 (同326mm) 、青帯+緑帯=1.5倍 (同154mm) 、紫帯+青帯=3倍 (同72mm) 。ピントリングはなく、カメラを前後させることでピントを合わせる。1から38の数字または撮影倍率を画面右下に小さく写し込めるが、撮影倍率はアタッチメント装着と自動で連動するわけではなく、自分で選択しなければならない。倍率環と絞り環が連動しており、距離が変わっても光量調整は不要。光量はフル発光と1/4発光が選択できる。電源はリングライトSR-2、マクロリングライトSM-2と共通の3ピンACユニットLA-1またはDCユニットLD-1を使用する。 Medical Nikkor 200mm F5.6 (旧型、1962年12月発売) - 4群4枚。アタッチメントはφ38mmP=0.75ねじ込み。距離環を持たず、専用付属クローズアップレンズ6種で1/15-3倍に倍率を11通りに切り替える。クローズアップレンズに新型のような色分けはない。ピントリングはなく、カメラを前後させることでピントを合わせる。1から38の数字または撮影倍率を画面右下に小さく写し込めるが、撮影倍率はアタッチメント装着と自動で連動するわけではなく、自分で選択しなければならない。倍率環と絞り環が連動しており、距離が変わっても光量調整は不要。光量はフル発光と、特殊なシンクロコードを介すれば1/4発光が選択できる。電源は4ピンの旧型ACユニットまたはDCユニットを使用する。
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