メタウルスの戦い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/01 10:20 UTC 版)
「マルクス・リウィウス・サリナトル」の記事における「メタウルスの戦い」の解説
ハスドルバルはアルプスを越えプラケンティアを包囲すると、ハンニバルに密使を送った。ウンブリア州で合流する計画だったが、この密使がネロの部隊に捕まった。ネロはそれぞれの執政官が個別に敵に対応する今の状況はまずいことを元老院に訴え、強行軍のサポートを各地方に準備させた。7000の精兵を引き抜き、残りの部隊でカルタゴの拠点に陽動をかけることを決めると、リウィウスの駐屯するセナへ向かって出発した。ネロは事前にリウィウスと連絡を取り合い、増援到着を敵に知られないため、夜合流することになった。合流した彼らは作戦会議を行い、敵を偵察しネロの部隊の休養を待ってから攻撃すべきとの意見が出たが、ネロは敵に時間を与え合流の機会を作るべきでないと即時攻撃を訴え、メタウルスの戦いが始まった。 この戦いではリウィウスは堂々と前進し勇敢に戦ったという。カルタゴ軍の損害1万に対し、ローマも2000の兵を失ったが勝利した。この勝利の報がローマに届いたとき、最初信じられなかったが、続報が届くと街は大きな喜びに包まれた。2人の執政官は一緒にローマ入りすることを決め、歓呼の声で迎えられた彼らは凱旋式挙行の栄誉をえた。勝利はリウィウスの担当地で、リウィウスの指揮権がある日に得られたため、彼が先頭のクアドリガに乗り、ネロは騎乗して凱旋したが、ネロの功績を讃える声が大きかったという。
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