メソ対流系のシステムと種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/18 17:21 UTC 版)
「メソ対流系」の記事における「メソ対流系のシステムと種類」の解説
「降水セル」も参照 ひとつひとつの降水セル(積乱雲)は普通、上昇気流により雲と雨粒が成長する成長期、雨粒が落下し始めてそれが次第に強まり下降気流が生まれる成熟期、下降気流が強まり雲が消えていく減衰期の3ステージを経て、通算数十分~1時間程度で一生を終える。この現象は水平規模が平均10km、だいたい2km~20kmの範囲内のメソγスケールに該当する。 そして集中豪雨を発生させるような積乱雲(降水セル)群は、先述したメソγスケールにあたる個々のセルが集団で発生し、それらが相互作用や外的要因によって大きなメソβ・メソαスケール(それぞれ20~200km、200~2,000kmに該当)の対流を誘発する。この大対流によって、その対流の中のセル群はひとつの組織化された集団と化すことが、20世紀後半の研究により分かった。 相互作用や外的要因は、具体的には第2種条件付不安定(CISK)として説明される。
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