メカデザインについて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/22 15:43 UTC 版)
「アルカディア号」の記事における「メカデザインについて」の解説
アルカディア号全体のデザイン案(ラフ)と船尾楼部分の発案は松本零士である。また、この船尾楼部分のみの決定稿デザインも松本だが、全体のデザインの決定稿は松本のデザイン案(ラフ)とイメージをスタジオぬえに伝え、それをもとに同社の宮武一貴がデザイン作業を行い松本がそれを了承するという形で完成された。ただし広大な面積の主翼を付けることに関しては原案の時点から宮武の発案である。特に艦尾部分からのデザインは当時の宮武のデザインセンスから来る問題からか「角度によっては悪魔が笑っている顔 に見えてしまう」とも。 後にリデザインされた髑髏艦首型は、映画版『999』にハーロックがゲスト登場する企画が持ち上がった際、同号が「(惑星メーテルの)都市を頭で押しつぶしてけちらして行く」というシノプシスがシナリオやコンテ中に盛りこんであったことにより「頭に重量感を持たせて」という松本の意見と併せ、宮武いわく旧デザインがアニメ『ハーロック』中で「こちらとアニメーターの感性の違いからか、予想通りに描かれたことが少なく、映画版ではよりアニメ向きにとリメイクを敢行」「艦首を巨大に、しゃれたドクロマークを艦首に移して迫力中心にと、随分ゴツく」「これなら星のひとつやふたつは潰せそう」。という理由で宮武が新たに描き提示した新デザイン案(ラフ)を元に松本がそれに対するいくつかの要望点と修正点を指示しそれらをもとに宮武によって最終デザインがまとめられて現在のスタイルに改変された。ただし後に、宮武自身は「デザインとしては最初の鋭角型のほうがまとまりが良かった」とも述べている。
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