マルチポイントLVDS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/16 00:51 UTC 版)
「Low voltage differential signaling」の記事における「マルチポイントLVDS」の解説
LVDSは元々、データ線だけを見れば、1対の伝送路の両端に1組のトランスミッタと1組のレシーバが存在し片方向のみ伝送するポイント・ツー・ポイント型の形態を想定している。この基本的な形態に対して応用的な形態として、1対の伝送路上に複数のトランスミッタやレシーバを配置するバス型の形態(マルチポイント型形態)も利用されることがあり、この形態は、"Bus LVDS" もしくは "BLVDS" と呼ばれる。 標準のLVDSトランスミッタはポイント・ツー・ポイント接続用に設計されているが、マルチポイント接続では複数の終端抵抗をドライブするための大電流出力が可能な少し変なるLVDSトランスミッタを使っている。Bus LVDSと同様のものにTI社が推進する "LVDM" があり、これらがマルチポイントLVDS規格の実質的な標準となっている。また、マルチポイントLVDS (MLVDS) は、TIA-899による標準化により発展してAdvancedTCAプラットフォームのクロック配送手段に採用されている。 MLVDSは受信側は2種類ある。Type-1はほとんどLVDSと互換であり、0Vスレッショルドを用いている。Type-2は回路が開放や短絡するなどのさまざまなエラーをある一定のやり方で扱うために100mVスレッショルドを用いている。MLVDSの例を以下に示す。 最小/最大入力電圧 最小/最大出力コモンモード電圧 最小/最大出力電圧 -1.4 / 3.8 V 0.3 / 2.1 V 0.480 / 0.650 V
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