マリンレイク群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 14:32 UTC 版)
「ロックアイランド群と南ラグーン」の記事における「マリンレイク群」の解説
ロックアイランドの形成は、中新世に始まった。その地形で特徴的なのがマリンレイク (marine lakes) の存在である。マリンレイクは陸地によって海と隔てられているが、湖底が海とつながるなどして海水が混じっている汽水湖である。それらの中には、コロール島の南に位置し、固有名詞となっている「マリンレイク」(Marine Lake) がある。静かな中で鳥の声が響く森林に囲まれたその「マリンレイク」には、カニハゼ、テッポウウオ、ニシキテグリ、マンジュウイシモチ、ヤスジチョウチョウウオなどのほか、固有種としてニードルスパインコーラルゴビーが棲息している。 マカラカル島のジェリーフィッシュレイクは、『ナショナルジオグラフィック』誌の紹介を契機として、国際的な知名度を獲得した。その名の通り、タコクラゲの仲間などが多く棲息している。 ほかに、マリンレイクの一種とされる、石灰質の泥によって乳青色に濁った水面が見られるミルキーウェイなどもあり、その白い泥は化粧品などに利用されている。 ロックアイランドは、世界に約200あるとされるマリンレイクのうち、約4分の1を擁しているというだけでなく、それが他の地域と違い、ごく限られた範囲に密集しているという特色がある(下表参照)。 マリンレイクの比較名称所在地位置づけマリンレイクの数存在する範囲(ha)ロックアイランド群と南ラグーン パラオ 世界遺産(2012年登録) 52 85,900 ハロン湾 ベトナム 世界遺産(1994年登録) 47 150,000 ラジャ・アンパット諸島 インドネシア 世界遺産暫定リスト 約40 5,000,000
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