マリア崇敬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/16 14:25 UTC 版)
「聖母マリアへの信心業」の記事における「マリア崇敬」の解説
おとめマリアに対する信心業は、神に行うような崇拝ではない。カトリック教会と東方教会(正教会・東方諸教会)のマリアに対する見方は、キリストより下位であるが、マリアは他の全ての創造物よりも上位に位置する独特な立場だとする。787年の第2ニカイア公会議では、「ラトレイア(三位一体の神に対し捧げる礼拝)」、「マリアへの特別崇敬」、「天使や諸聖人に対する崇敬(英語版)」の3段階の階層が宣言され、三位一体の神に捧げるものと、マリアに対する崇敬、その他の諸聖人らに対する崇敬が区別された。 マリアに対する信心業は正教会とカトリック教会、そして聖公会の伝統派においては、重要なものとされているが、ほとんどのプロテスタント諸教会におけるマリアへの見方は、この信心業を受け入れていない。なぜなら、マリアに対する信心は聖書に記録されていないし、聖書によって促されているわけでもないからである。プロテスタント諸派は、これらのマリアに対する信心はキリストから注意をそらすものだとの考えとされる。 マリアへの信心業の形態やその構造は、マリアを記念するキリスト教各教派の違いにより、大変多様である。正教会のマリアへの信心業は大変明確であり、典礼と密接に結ばれている。一方、カトリック教会のマリアへの信心業は幅広く行われる。
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