マホガニーの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/30 23:54 UTC 版)
マホガニーには以下の3種が存在している。いずれも樹高20-45m、直径2mまで生長し、心材は赤み掛かった色をしている。葉は長さ10-30cmの羽状で、5-10cmの小葉3-6枚からなる。現在では材木用にインドネシアやマレーシア、フィリピン、バングラデシュ、フィジー、インド、ハワイなどで植林が行われている。現在よく知られる『ホンジュラス・マホガニー』は特定の品種を指す名称ではなく、ビック・リーフ・マホガニーやパシフィック・コースト・マホガニーなどの中南米原産のマホガニーの総称として木材販売会社で流通している。 Swietenia mahogani - 通称:キューバン・マホガニー、スモール・リーフ・マホガニー、スパニッシュ・マホガニー キューバやフロリダ半島南部原産のマホガニー。マホガニーとしては最高級の品種とされている。ハワイなどでも人工的に植林されている。マフィアの資金源となっていることからワシントン条約の附属書IIに登録され生産者の検査が行われている。キューバの雪解け以前、世界の木材取引の最大の市場であるアメリカと主な原産国のキューバは国交が無くこの種は入手困難で、その他のマホガニーと比較すると価格も非常に高価であるとされていた。当時はカナダなどを経由したものやハワイ原産のものであった。フロリダでは産業化しておらず国立公園内に自生しているだけである。 Swietenia macrophylla - 通称:ビック・リーフ・マホガニー、ジェニュイン・マホガニー、セントラル・アメリカン・マホガニー、ホンジュラス・マホガニー 北米~中南米広域に分布しているマホガニー。戦後キューバとアメリカの関係が悪化以降、キューバン・マホガニーが入手困難となり、一気に需要が高まった木材。現在、インドネシアなどの東南アジアでも木材産業として植林も行われているため、マホガニーでは最も安価で供給量が多い。ホンジュラス原産のみワシントン条約の附属書IIに登録され生産者の検査が行われている。 Swietenia humilis - 通称:パシフィック・コースト・マホガニー、メキシカン・マホガニー、ホンジュラス・マホガニー グアテマラやホンジュラス、メキシコ南部に分布しているマホガニー。ワシントン条約の附属書IIに登録されている。
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