マグナ・カルタの構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 15:20 UTC 版)
「マグナ・カルタ」の記事における「マグナ・カルタの構成」の解説
前文と、63か条から構成される。原文はラテン語で書かれている。写本が大量に作られたため、各地に残っているが、イングランド内に現存するオリジナルの文書は4通である。特に重要な規定が以下の5項目である。 教会は国王から自由である。(第1条) 王の決定だけでは戦争協力金などの名目で税金・軍役代納金を集めることができない。(第12条) ロンドンほかの自由市は、交易の自由を持ち、関税を自ら決められる。(第13条) 必要な場合は、国王が議会を召集しなければならない。(第14条) 自由なイングランドの民は、国法か裁判によらなければ自由や生命、財産を侵されない。(第38条) イギリスの現行法令集(Halsbury's Statutes、ハルズベリー法典)に載っている条文は、1225年のヘンリー3世の時代に作られた新しいマグナ・カルタを、1297年にエドワード1世が確認したものである。前文と4か条が廃止されずに残っている。 前文 国王エドワードによるマグナ・カルタの確認 第1条 教会の自由 第9条(1215年の原マグナ・カルタの13条に相当) ロンドン市等の都市・港の自由 第29条(原39条および40条) 国法によらなければ逮捕・拘禁されたり、財産を奪われない(デュー・プロセス、適正手続) 第37条(1225年のマグナ・カルタの37条および38条に相当) 盾金、自由と慣習の確認、聖職者および貴族の署名
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