マイノリティではないもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 05:02 UTC 版)
「性的少数者」の記事における「マイノリティではないもの」の解説
性的指向において、異性に惹かれるのみの人は「ヘテロセクシュアル(ストレート、異性愛者)」と呼ばれ、マイノリティではなくマジョリティである。また、何かしらのジェンダーに性的に惹かれる人(つまりアセクシュアルではない人)は「アロセクシュアル(allosexual)」と呼ばれる。 性自認において、自分の認識しているジェンダーが出生時に割り当てられた性別と一致する人は「シスジェンダー」と呼ばれ、マイノリティではなくマジョリティである。シスジェンダーといった用語は、マイノリティではない人たちが特権を持っていることを注意喚起させるために用いられる。 BDSM含むフェティシズムは個人の性的指向や性自認を反映して性的少数者と重複する可能性もあるが、多くの場合、相関関係はない。逆に一部のフェティシスト(主に異性愛者でシスジェンダーの男性)はレズビアンやバイセクシュアル、トランスジェンダーといった性的少数者を自らのフェティシズムの対象とし、性的興奮を得ようとする。これは性的少数者にとって嫌がらせや搾取と受け止められる。また、一部のフェティシズム(ファーリー・ファンダムなど)を性的少数者の連帯運動の輪に入れようとする動きもあるが、性的少数者からの反発は強い。 また、社会的に受容される範囲を逸脱するもの、例えば、性依存症や児童への性的虐待、性的倒錯などはセクシュアル・マイノリティとは扱われない。
※この「マイノリティではないもの」の解説は、「性的少数者」の解説の一部です。
「マイノリティではないもの」を含む「性的少数者」の記事については、「性的少数者」の概要を参照ください。
- マイノリティではないもののページへのリンク