マイクロレンズ‐こうか〔‐カウクワ〕【マイクロレンズ効果】
読み方:まいくろれんずこうか
重力レンズの効果により、遠方の天体の見かけの明るさが増す現象。銀河より軽い、恒星程度の質量の天体が遠方の天体と地球の間を横切るときに起こる。変光星の光度変化と異なり、星の色味(スペクトル)が変化しないという特徴がある。このような現象が起こる確率は極めて低いため、銀河系の中心部やマゼラン雲など、星が高密度に分布する領域を観測する必要がある。冷たい暗黒物質の候補として我々の銀河近傍にもあると考えられた暗い小天体(MACHO(マッチョ))は、マイクロレンズ効果を探索することでその存在が確認された。また観測技術の向上により、地球程度の質量をもつ系外惑星の探査にも応用されている。重力マイクロレンズ効果。マイクロレンジング。
マイクロレンズ効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 04:27 UTC 版)
太陽系外惑星を検出する手法の一つである重力マイクロレンズ法を用いて系外衛星を検出するという手法である。この手法は、自由浮遊惑星を公転する衛星候補天体の検出報告で用いられている。そのため、これに類似した天体であれば検出出来る可能性がある。 ただし、一般的な意味での衛星をマイクロレンズ法で検出するのは非常に困難である可能性もある。0.3太陽質量の恒星の周りに月質量の衛星を持った地球質量の惑星が存在する状態を想定したシミュレーションでは、衛星による重力マイクロレンズ効果が光度曲線に及ぼす影響は極めて不鮮明になることが指摘されている。
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