ポーリング型電子メールとの比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/24 17:31 UTC 版)
「プッシュ型電子メール」の記事における「ポーリング型電子メールとの比較」の解説
ポーリング型電子メール配送プロトコルとしては、Post Office Protocol (POP3) などがある。ログイン時とその後一定間隔で電子メールクライアントがメール配送エージェント(サーバ)に対してポーリングし、新たな電子メールがあるかどうかを調べ、あればそれをユーザーのコンピュータ上のメールボックスにダウンロードする。しかし、送信メールは一般に送信元から直近のメール配送エージェントに「プッシュ」される。このプッシュを配送の最終段階まで拡張する点がプッシュ型電子メールとポーリング型電子メールとの違いである。 メール配送の最終段階でポーリングをよく使う理由は、通常のメール配送エージェントがネットワークに常に接続されているのに対して、電子メールクライアントは必ずしもそうではなく、しかもネットワークアドレスが頻繁に変更されるためである。例えば、Wi-Fi接続するノートパソコンはDHCPサーバから1回きりのアドレスを付与され、ネットワーク名も一定しない。したがってメールサーバに新たな電子メールが到着しても、その転送先となるクライアントのその時点のアドレスは不明である。 Internet Message Access Protocol(IMAP) ではポーリングと通知をサポートしている。クライアントがサーバから通知を受け取ったとき、クライアントはサーバから新たな電子メールをフェッチすることもできる。この場合、クライアントは新たなメッセージデータのダウンロードをするかどうかを選択できるため、純粋なプッシュ型システムよりも柔軟に新たなメッセージを扱える。
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