ポンプ運転調整の課題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 17:35 UTC 版)
強制排水された内水はそのまま河川の流量に上乗せされるため水位を上昇させ、場合により破堤の引き金となることが考えられる。更に、特に満潮に近い時間帯は潮により水位が底上げされており余裕度が小さくなる。東海豪雨における反省から国土交通省が設定したルールを基に行政と地元が協議を行い、2006年6月に武雄河川事務所がポンプ運転調整方針を策定した。 ポンプ運転調整方針に基づき、各排水機場そばの水位あるいは基準地点(六角川:新橋、牛津川:砥川大橋)より上流では基準地点の水位が計画高水位(HWL)を超過した場合、また破堤・越水の恐れがある場合にポンプを停止し、再開は河川事務所が雨や潮位の状況を鑑みて増水の恐れがなくなったと判断してから行う。より悪い状態(河川の氾濫)を招かないためとはいえ、ポンプ停止の間は逃げ場を失った内水により浸水が速まり被害に拍車をかける側面がある。なお策定から2021年8月までの時点では、2009年7月、2012年7月、2018年7月、2019年8月、2021年8月の大雨の際運転調整が行われている。
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