ポルフィリンおよび類似化合物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 23:38 UTC 版)
「共役系」の記事における「ポルフィリンおよび類似化合物」の解説
ポルフィリンは、共役分子環系(大員環化合物)を持ち、生物系の多くの酵素で見られる。配位子として、ポルフィリンは濃い赤色を呈するヘモグロビンの鉄の様な金属イオンと数多くの錯体を形成する。ヘモグロビンは人体の細胞に酸素を輸送する。ポルフィリン-金属錯体は、しばしば強い色を呈する。クロリンと呼ばれる同様の分子構造環ユニットは、鉄の代わりにマグネシウムと同様の錯体を形成し、緑色を呈する最も一般的なクロロフィル分子の部分構造となる。もう一つの同様の大員環ユニットはコリンであり、コバラミン分子の部分構造としてコバルトと錯体を形成する。コバラミン類のビタミンB12は非常に強い赤色である。コリンユニットは6つの共役二重結合を持つが、大員環全てに渡っては共役していない。 ヘモグロビン中のヘム基 クロロフィルa分子のクロリン部位。緑色の四角はクロロフィルの種類によって異なる官能基を示している。 コリン環を含むコバラミンの構造。
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