ポリスモデル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/30 19:35 UTC 版)
「ウィンチェスター M1907」の記事における「ポリスモデル」の解説
1935年、在庫として残っていたM1907/17を元にしたポリスモデルの販売が始まったが、1937年にはカタログから削除された。後期型M07のバリエーションとしてもポリスモデルが販売されており、ミリタリーモデルと同様に太い銃身とバレルスリーブが取り付けられていた。この際に使われた部品は、第一次世界大戦中にフランス軍の発注に基づき製造されたものの、休戦による発注取り消しを受け、以後在庫として残されていたものだった。M07ポリスモデルはこれらの部品が枯渇するまで製造された。ポリスモデルには、5連発と10連発の弾倉が1つずつ付属した。リアサイトは調整可能なものからシンプルなV字型のものに改められており、複雑な射程調整は行えないものの、左右調整は可能だった。付属する革製スリングはM1ガーランド小銃用のものとほぼ同一である。 1935年に発表されたポリスモデルは、M1907のプレーンモデルを原型に、太い銃身やバレルスリーブといったミリタリーモデルとしての改造を加えた上、銃床、フォアグリップ、バットプレート、マガジンリリース、コッキングハンドルのキャップなど細部に改良を加えたものである。このポリスモデルは1937年にカタログから削除されたが、改良点の大部分は後期型M07に取り入れられている。第二次世界大戦後、M07のプレーンモデルが警察組織で広く使用されたこともあり、「ポリスモデル」という言葉はしばしば混乱を招くものの、ミリタリーモデルに由来する太い銃身やバレルスリーブの有無によって区別することができる。
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