ポスト分析哲学について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/04/26 20:51 UTC 版)
「ポスト分析哲学」の記事における「ポスト分析哲学について」の解説
ポスト分析哲学という言葉は漠然とした記述的意味で用いられており、具体的な哲学運動を指しているわけではない。多くのポスト分析哲学者は分析哲学に典型的なスタイルで書き、また扱うテーマも分析哲学で伝統的に論じられてきたものと異なるわけではない。ウェイン・ハドソンとウィン・ファン・レイエンが行ったインタビューにおいて、リチャード・ローティは次のように述べている。「分析哲学は、細部と技巧面を重視するという高度に専門的な方法を維持しながら、超越論的なプロジェクトだけを切り捨てることができる、と私は考えています。スタイルとしての分析哲学を批判しようとは思いません。事実、よいスタイルだと思っています。超専門主義の時代も有益だったのです」。 ローティのまとめによれば、ポスト分析哲学の本質的な目標とは、分析哲学やその方法に対する内在的な反対を示すことではなく、哲学を知識の最終形態と捉え他の知識の基礎づけを与えようとする究極の野望についてのみ否定することである。
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