ボトルメール (ソフトウェア)とは? わかりやすく解説

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ボトルメール (ソフトウェア)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/02 16:51 UTC 版)

ボトルメール
開発元 リクルート
初版 1997年6月16日 (25年前) (1997-06-16)
最新版
v2.0 / 1999年10月25日 (23年前) (1999-10-25)
対応OS Windows 95/98/NT 4.0
対応言語 日本語
サポート状況 終了
種別 電子メールクライアント
ライセンス シェアウェア
テンプレートを表示
ボトルメール3
開発元 情報建築
初版 2002年9月16日 (20年前) (2002-09-16)
対応OS

Windows 98/NT/Me/2000/XP

MacOS 9.1以降/Mac OS X 10.1以降
対応言語 日本語
サポート状況 終了
種別 電子メールクライアント
ライセンス シェアウェア
テンプレートを表示

ボトルメールとは、1997年からリクルートが提供したコミュニケーションサービス、および同社が開発した電子メールクライアントである。2006年サイバーエージェントブログパーツとしてもサービスを開始した。

「メールソフト」と位置付けられたシェアウェアが提供されたが、メールは利用ユーザー間のみ送ることができ、一般的な電子メールを送受信することはできない。

名称は、現実世界での行為 message in a bottle(メッセージ・イン・ア・ボトル) に由来している。[要出典]。なお、「ボトルメール」および「bottle mail」は、後に開発・運営を引き継いだ情報建築の登録商標である[1]

歴史

リクルートによる開発

開発と運営は、リクルートのメディアデザインセンター(MDC)の永井義人らが行った[2]1997年6月16日に、同社からWindows 95用のシェアウェアとして初版リリースされ[3]1999年10月25日v2.0がリリースされた[4]2001年7月3日には試験的にiモード版がリリースされた[5]

2002年1月22日、リクルートは事業集約に伴い同サービスを終了すると発表、3月25日に正式にサービスを終了した[2]

情報建築による開発

2002年4月23日、開発者の永井義人らによってサービスが再開されることが発表されると同時に、登録商標やシステムその他のリソースを、リクルートから実質買収したことが明らかになった[6]7月16日ぷららのユーザーは無料で利用できることが決定し[7]9月16日、永井義人が設立した情報建築によってボトルメール3としてサービスがスタートした[8]

2004年9月21日に情報建築は、ボトルメールを騙った迷惑メールが流行しているとして注意を呼び掛けた[9]

ブログパーツの登場

2006年9月1日に、サイバーエージェントは情報建築から(ボトルメールという名称を)ブログパーツとして独占利用許諾を取得したと発表し、ブログパーツ「BLOPPA!」のサービスとして無償提供を開始した[10][11]10月10日に「あしあと機能」が追加された[12]

なお、情報建築が運用するシステムとサイバーエージェントが運営するブログパーツでの互換性はなく、双方でメッセージのやり取りは行なえなかった。

開発終了とブログパーツの運営移行

2007年6月30日、アプリケーションとしてのボトルメールは、利用者数の低迷や、ブログRSSAjaxなどWeb 2.0的なサービスが増える中でのシステム的な古さなどもあり、通算10年の歴史に幕を下ろした[1]

2007年8月21日からは、ブログパーツはソニックムーブのサービスである「PETAPPA」での運営に移行した。

特徴

手紙の入ったを海に流して見知らぬ誰かとコミュニケーションを取る”という現実世界での行為 message in a bottle (メッセージ・イン・ア・ボトル)をメタファーとして取り入れている。

一般的な電子メールと異なり、送信時に送信相手や相手が受け取る日時を指定することができず、受信側も送信者を特定することができない。結果的に、送信した電子メールがいつ誰に届くかわからず、受信するメールも、いつ誰が送信したものかわからない。

なお前述の通り、一般的な電子メールを送受信することはできない。

出典

  1. ^ a b ボトルメール終了のお知らせ”. plala (2007年6月30日). 2014年10月5日閲覧。
  2. ^ a b ネットの海にメールを流す「ボトルメール」がサービス終了”. INTERNET Watch (2002年1月22日). 2014年10月5日閲覧。
  3. ^ リクルートが「ボトルメール」をホームページで公開”. INTERNET Watch (1997年6月16日). 2014年10月5日閲覧。
  4. ^ いつ誰に届くかわからない不思議なメールソフト「ボトルメール」v2.0”. 窓の杜 (1999年10月26日). 2014年10月5日閲覧。
  5. ^ 誰に届くかわからない「ボトルメール」がiアプリに”. ケータイWatch (2001年7月3日). 2014年10月5日閲覧。
  6. ^ 「ボトルメール」が復活!~開発者達がボランティアでサービス継続”. INTERNET Watch (2002年4月23日). 2012年9月3日閲覧。
  7. ^ ボトルメール、ぷららの公式コンテンツに採用される”. INTERNET Watch (2002年7月16日). 2014年10月5日閲覧。
  8. ^ 新生「ボトルメール」が正式スタート”. INTERNET Watch (2002年9月17日). 2012年9月3日閲覧。
  9. ^ 「ボトルメール」を騙った迷惑メールが登場”. INTERNET Watch (2004年9月21日). 2014年10月5日閲覧。
  10. ^ 新生「ボトルメール」が正式スタート”. サイバーエージェント プレスリリース (2006年9月4日). 2014年10月5日閲覧。
  11. ^ 「ボトルメール」のブログパーツ、サイバーエージェントがBLOPPA!で提供”. INTERNET Watch (2006年9月4日). 2012年9月3日閲覧。
  12. ^ ボトルメール 新機能に関して”. BLOPPA!運営事務局ブログ (2006年10月10日). 2014年10月5日閲覧。

外部リンク

  • Bottle Mail(情報建築)
  • PETAPPA - ブログパーツ版ボトルメールの提供元。



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