ホームズとショルメ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 08:59 UTC 版)
「ルパン対ホームズ」も参照 ルブランは短編「遅かりしシャーロック・ホームズ」の雑誌発表時、当時大人気を博していた英国の小説家アーサー・コナン・ドイルの探偵小説の主人公シャーロック・ホームズの名前をそのまま使って登場させ、ルパンと対決させた。しかしルブランは、以降の作品ではこのキャラクターをホームズとは別人ということにし、アナグラムを用いてエルロック・ショルメ (Herlock Sholmès) という名前に変え、キャラクター付けも明確に変えたオリジナル・キャラクター(正確にはパロディー・キャラクター)として構築している。「遅かりし」も、単行本(「怪盗紳士ルパン」)では「ショルメ」と修正して収録された。 しかしながら、アナグラムからも容易にわかるように、ショルメがホームズを指すことは当時の作者及び読者の共通認識である。なお、日本では古くから「エルロック・ショルメ」は「シャーロック・ホームズ」と改変して訳す慣習となっている(原文では、アナグラムから容易にショルメ=ホームズであると連想できるのに対し、日本語訳でそのままエルロック・ショルメとすると、ショルメ=ホームズとの連想が成立しにくいため)。 森田崇の漫画作品「アバンチュリエ」では、ショルメの英語読み「ハーロック・ショームズ」で登場しているが、長身、鷲鼻、インバネスコートに鹿撃帽など、それとわかる特徴が強調されている。
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